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ロール・モデルが深夜番組で歌ったのは、アルバム最後の曲だった

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ロール・モデルが深夜番組で歌ったのは、アルバム最後の曲だった
photo credit: Chloe Chippendale

シンガー・ソングライターのロール・モデルが、3作目となるアルバム『Chuck Timely & The Hourglass』をリリースした。同じ日の夜、彼が米人気トーク番組で披露したのは全12曲の掉尾を飾る「Harmony」。新章の入口ではなく、出口から見せにいった。(フロントロウ編集部)

2年ぶりの新作は、時間と愛の物語

ユニバーサル ミュージックによると、ロール・モデルの新作『Chuck Timely & The Hourglass』(チャック・タイムリー・アンド・ザ・アワーグラス)は、8月7日にリリースされた。通算3作目のスタジオ・アルバムで、2024年7月のセカンド・アルバム『Kansas Anymore』に4曲を加えたデラックス盤『Kansas Anymore (The Longest Goodbye)』以来のアルバムとなる。

“チャック・タイムリー”という架空の人物と砂時計を掲げたこの新章は、今年6月に幕を開けていた。あの予告から、ようやく全体像が明かされたことになる。

ロール・モデルのアルバム『Chuck Timely & The Hourglass』ジャケット写真
画像提供:ユニバーサル ミュージック

本名タッカー・ピルズベリーとして活動する彼が、メイソン・ストゥープス、テイラー・マッコールとともに作詞・作曲とプロデュースを手がけた本作のテーマは、時間と愛だ。ひとりでいることの浮き沈みを、懐かしさと独創性が同居するサウンドで描く。ジャンルを横断しながらも、彼の持ち味である率直なリリックがつねに前に出ている。

ジャケットに使われたモノクロ写真が写し取っているのは、結婚式らしき場面だ。ベールをかぶった花嫁と白いタキシードの男性が並んで座る隣で、黒いスーツの男がひとり、サングラス越しに瓶を呷っている。11曲目に「The Wedding」が置かれていることを思えば、この一枚は作品の縮図なのかもしれない。

深夜のスタジオで選んだのは、12曲目だった

リリース当日の夜、ロール・モデルは米人気番組『The Tonight Show Starring Jimmy Fallon』に出演した。アルバムについて語り、そして演奏したのが「Harmony」。トラックリストの12曲目、つまりアルバムを閉じる曲だ。

新作のお披露目でリード曲を演奏するのが定石であることを考えると、これは意図的な選択だろう。最も新しい聴き手に、物語の結末側から入ってもらう。時間をテーマにしたアルバムの提示の仕方として、これ以上ないほど作品に忠実なやり方だ。

その一方で、彼にとって初めての“数字の記録”を作ったのは、アルバムの2曲目だった。6月に発表されたファースト・シングル「High Hopes 3000」は、ダニカ・クラインクネヒト監督によるミュージック・ビデオとともに公開され、ロール・モデルにとって初となる全米シングル・チャート(Hot 100)入りを果たしている。2022年のデビュー・アルバム『Rx』で注目を集めてから、初めて全米のシングル・チャートに名前が載った瞬間だった。

7月に続いたセカンド・シングル「Joy」のミュージック・ビデオは、本人とウィリアム・デセナの共同監督。映画『ブゴニア』で知られるエイダン・デルビスが共演している。

ロール・モデルのアーティスト写真
photo credit: Chloe Chippendale

9月からは世界を回り、その先には映画が待っている

9月からは、ワールド・ツアー「CHUCK ON TOUR」が始まる。北米とヨーロッパを巡る予定で、この夏はすでに世界各地の大型フェスティバルにも出演してきた。前回の「No Place Like Tour」で世界9万枚以上のチケットを売った勢いを、そのまま持ち越す形になる。

さらに彼を待っているのは、音楽の外側の仕事だ。レナ・ダナムが手がけるNetflix映画『Good Sex(原題)』で俳優デビューを控えており、共演にはナタリー・ポートマンとマーク・ラファロが名を連ねる。告白的なポップスで注目された“新たな声”は、いま音楽の枠そのものを広げにかかっている。

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