日本時間9月15日(火)0時、オアシスの公式SNSが一斉に動いた。告げられたのは、再結成以来2度目となるワールド・ツアー<Oasis Live ’27>の開催。2027年5月から9月にかけて、UK、ヨーロッパ、アメリカ、アイルランドの各都市を回る。(フロントロウ編集部)
アナウンスに添えられた文章は、いかにも彼ららしい調子だった。「祝祭の幕を上げよう!!」で始まり、「ひとときの内省を経て、『現代英国史上もっとも悪影響の強いポップ・カルチャー勢力』がふたたび自らの役割を果たすことを宣言した」「人々を歓喜で満たすために、帰還する」と続く。締めは「その勇姿を直視せよ。見るべき景色が広がるだろう」。
鉤括弧のなかの「現代英国史上もっとも悪影響の強いポップ・カルチャー勢力」は、2024年の再結成アナウンスの後に、バンドに批判的なジャーナリストがオアシスを指して発したとされる表現だ。それを自分たちの復帰宣言に丸ごと引用してみせるあたりに、ギャラガー兄弟の性格が出ている。
1996年、250万人が申し込んだ場所
日程のなかで、ファンが真っ先に反応したのが最終盤の4公演だ。2027年9月11日、12日、18日、19日——会場はイギリスの「ネブワース」。
1996年にオアシスがここで行った野外ライヴは、当時のイギリス全人口の約2%にあたる250万人以上がチケットを申し込み、延べ25万人を動員した。バンドの神話の中心にある場所であり、そこへ31年ぶりに戻るという構図になる。
ツアーはグラスゴーのセルティック・パークで5月21日に開幕し、5公演を行なう。続く6月は地元マンチェスターのエティハド・スタジアムに11公演。7月はミュンヘンのアリアンツ・アレーナ、バルセロナ、アムステルダムのヨハン・クライフ・アレナ、パリのスタッド・ド・フランス、ローマのスタディオ・オリンピコを回り、8月にボストンのジレット・スタジアムとラスベガスのアレジアント・スタジアムでアメリカへ渡る。9月にアイルランドのスレイン・キャッスルを経て、ネブワースで幕を閉じる。

前回の<Oasis Live ’25>は、約16年ぶりの復活公演として各国で200万人以上を動員した。東京ドームでは2日間で10万人以上が詰めかけ、公式グッズを身に着けたファンが街を埋めた光景は、日本でも”オアシス・フィーバー”と呼ばれる社会現象になった。
前夜、スタジアムの上空にドローンが浮かんでいた
発表までの数時間も、彼ららしい演出だった。アナウンスの直前、地元マンチェスターのエティハド・スタジアムの上空に、ドローンで組まれた巨大な”oasis”のロゴが出現。あわせて「14.09.26」「4PM BST」という文字列も表示された。
ファンのあいだでは、UK時間の9月14日午後4時——日本時間では15日の0時——に何か大きな発表があるのではないかと推測が広がっていた。ふたを開ければ、それが新ツアーのティザーだったというわけだ。
今回の<Oasis Live ’27>に日本公演は含まれていない。ただ、前回も日本から海外公演へ足を運んだファンは少なくなく、今回も同じ動きが起きることが見込まれる。チケットの購入方法はオアシスの海外公式サイトで案内される。
映画は批評家96%、オーディエンス99%
ツアー発表と同じタイミングで、<Oasis Live ’25>の熱狂を記録したライヴ・ドキュメンタリー映画『オアシス:ドント・ルック・バック・イン・アンガー』が日本を含む世界各国で公開中だ。日本では9月11日から全国の劇場で2週間限定の公開となっている。

評価は極端に高い。Rotten Tomatoesでは9月14日時点で批評家96%、オーディエンス99%を記録した。企画はスティーブン・ナイト、監督はディラン・サザンとウィル・ラブレースが務め、配給はウォルト・ディズニー・ジャパン。
ワールド・プレミアとなった第83回ヴェネチア国際映画祭にはリアム・ギャラガーとノエル・ギャラガーが揃って登場し、上映後に約8分間続いたスタンディングオベーションに、立ち上がって手を挙げて応えた。再結成の記録が劇場で回っている最中に、次の2年後が決まった格好になる。



















