ケイト・ブランシェットがロンドンの舞台に立ち、カーテンコール後に観客へひとつのお願いをした。そのやりとりが大きな話題を集めている。(フロントロウ編集部)
「次に来るお客さんのために」
ケイトは現在、ロンドンのナショナル・シアター内にあるリトルトン・シアターで上演中の舞台『Electra/Persona』に、ニーナ・ホスとともに出演している。9月19日にSNSで拡散した映像には、カーテンコールを終えたケイトが観客に穏やかに語りかける場面が収められていた。
ケイトは、「この地球上には、私たちがただ一緒にいて、その瞬間に集中できる場所はほとんどありません」と切り出すと、「皆さんがカーテンコールを撮影したいのは分かりますし、ある意味ではうれしくもあります。でも、上演中の舞台を撮影している人は、どうかやめてください。次に来て、私たちと一緒にその場を体験する観客にとって、ネタバレにもなってしまうからです」と呼びかけた。
強く禁止を言い渡すのではなく、次に舞台を見る観客の体験を守るためだと理由を添え、丁寧に協力を求めた。
毎晩コイントスで配役を決定
『Electra/Persona』では、ケイトとニーナがエレクトラ/エリーザベトとクリュタイムネストラ/アルマの役を分け合い、毎晩行なわれるコイントスによって、どちらがどの役を演じるかが決まる。そのため、上演映像が公開されれば、これから舞台を見る観客に配役や演出が事前に知られてしまう可能性がある。
ベネディクト・アンドリュースが脚本と演出を手がける本作は、ソポクレスによるギリシャ悲劇『エレクトラ』と、イングマール・ベルイマン監督による1966年の映画『仮面/ペルソナ』を融合させた作品。公演は10月10日まで予定されている。

















