『ハリー・ポッター』には、読むだけで食べてみたくなる魔法界のお菓子がたくさん登場する。ホグワーツ特急の車内販売で売られる百味ビーンズや蛙チョコレート、ホグズミード村の菓子店ハニーデュークスに並ぶ奇妙なお菓子、そしてウィーズリー家の双子が発明したいたずら菓子。この記事では、作中に登場するお菓子を種類ごとに一覧で紹介し、それぞれの特徴や名場面、実際に買える場所までを解説する。
魔法界の定番お菓子は?
ホグワーツ特急の車内販売で売られる人気のお菓子
『賢者の石』で、ホグワーツ特急に乗ったハリーは、車内販売のワゴンのお菓子を全種類買い込み、ロンと分け合う。魔法界のお菓子を初めて知るこの場面は、シリーズでも屈指の楽しいシーンだ。
| お菓子 | 英語表記 | 特徴 |
|---|---|---|
| 百味ビーンズ | Bertie Bott’s Every Flavour Beans | あらゆる味があるジェリービーンズ。耳あかや鼻くそ味まで混ざっている |
| 蛙チョコレート | Chocolate Frogs | 本物の蛙のように跳ねるチョコ。有名な魔法使いのカード付き |
| かぼちゃパイ | Pumpkin Pasties | かぼちゃのフィリングを包んだパイ |
| 大鍋ケーキ | Cauldron Cakes | 大鍋の形をしたケーキ |
| 杖型甘草あめ | Licorice Wands | 杖の形をしたリコリスのお菓子 |
| ドルーブルの風船ガム | Drooble’s Best Blowing Gum | 青い風船がなかなか割れない風船ガム |
なかでも有名なのが百味ビーンズだ。原作によると、ほうれん草味やレバー味、胃袋味のような普通ではない味まで入っているため、どの味に当たるかは食べてみるまでわからない。ダンブルドアは若いころ嘔吐味に当たって以来、すっかり食べる気をなくしてしまったと語っている。
蛙チョコレートのカードとは?
有名な魔法使いや魔女の肖像が入ったコレクションカード
蛙チョコレートには、歴史上の有名な魔法使いや魔女を紹介するカードが1枚ずつ入っている。カードの肖像は魔法界の写真らしく動き、ときには絵の中からいなくなってしまうこともある。ロンはこのカードを500枚も集めているコレクターだ。
ハリーが初めて手に入れたカードは、ダンブルドアのものだった。カードの裏には、ダンブルドアが錬金術師ニコラス・フラメルとともに研究したことが書かれており、このカードが「賢者の石」の謎を解く重要な手がかりになる。お菓子のおまけが物語の鍵を握るという、遊び心あふれる伏線だ。フラメルについてはニコラス・フラメルの解説記事で紹介している。
ハニーデュークスのお菓子は?
ホグズミード村の菓子店に並ぶ、魔法界ならではのお菓子
ホグワーツの3年生以上は、週末にホグズミード村へ出かけることができる。村の人気店が、魔法界のあらゆるお菓子がそろう菓子店ハニーデュークスだ。『アズカバンの囚人』では、許可証のないハリーが、忍びの地図に描かれた秘密の抜け道を通ってハニーデュークスの地下室にたどり着く。
| お菓子 | 特徴 |
|---|---|
| フィフィ・フィズビー | 食べると体が宙に浮く炭酸入りのキャンディ |
| ペッパーインプ | 食べると口から煙が出る、辛いキャンディ |
| 酸っぱいキャンディ(アシッド・ポップ) | 舌に穴があくほど酸っぱい棒付きキャンディ |
| 氷ネズミ(アイス・マウス) | 食べると歯がガチガチ鳴る、ネズミ形の氷菓子 |
| 砂糖羽根ペン | 羽根ペンの形をした砂糖菓子。授業中にこっそりなめられる |
| ゴキブリの形のお菓子(コックローチ・クラスター) | ゴキブリをかたどったお菓子 |
| 血の味のキャンディ | 吸血鬼向けとされる、血の味がする棒付きキャンディ |
| 歯みがき糸ようじミント | 糸ようじのような細長いミント |
ハニーデュークスには、普通のチョコやヌガーだけでなく、吸血鬼向けの血の味のキャンディまで並んでいる。ロンが「ハニーデュークスのお菓子を全部食べてみたい」と憧れるのも無理はない。
ダンブルドアの好きなお菓子は?
レモン・キャンデーなどのマグルのお菓子を好んだ
ダンブルドアは、甘いものに目がない人物として描かれる。『秘密の部屋』で、校長室の入り口を守るガーゴイル像の合言葉は「レモン・キャンデー」だった。ダンブルドアはマグルのお菓子も好み、校長室の合言葉には、ゴキブリの形のお菓子やフィフィ・フィズビーなど、お菓子の名前がたびたび使われている。
ウィーズリーの双子のいたずら菓子とは?
食べると舌が伸びたり、カナリアに変身したりするジョーク菓子
フレッドとジョージのウィーズリー兄弟は、いたずら菓子の発明家でもある。2人は『炎のゴブレット』のころから開発を進め、のちにダイアゴン横丁に店「ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ」を開いた。
| いたずら菓子 | 効果 |
|---|---|
| ベロベロ飴(トン・タン・トフィー) | 食べると舌が巨大に伸びる。ダドリーが被害に遭った |
| カナリア・クリーム | 食べると一瞬カナリアに変身する |
| ずる休みスナックボックス | 食べると鼻血や発熱などの症状が出て、授業をさぼれる |
| 気絶キャンディ | 食べるとその場で気絶する |
『炎のゴブレット』では、ダーズリー家を訪れたフレッドとジョージが、わざと落としたベロベロ飴をダドリーが食べてしまい、舌が巨大に伸びる騒ぎになる。双子のいたずら菓子は、作中で何度も笑いを生んだ。双子についてはフレッド・ウィーズリーの解説記事でも紹介している。
ハリーの好きなお菓子や食べ物は?
好物は糖蜜パイ。ハグリッドのロックケーキは硬すぎた
| お菓子 | 場面 |
|---|---|
| 糖蜜パイ | ハリーの大好物。ホグワーツの食事でよく登場する |
| ハグリッドのバースデーケーキ | 11歳の誕生日に、ハグリッドが手作りしてハリーに贈った |
| ハグリッドのロックケーキ | 歯が折れそうなほど硬い、ハグリッド手作りの焼き菓子 |
ハリーが11歳の誕生日に初めてもらったケーキは、ハグリッドの手作りのバースデーケーキだった。緑の砂糖で「ハッピー・バースデー・ハリー」とつづりを間違えて書かれた不格好なケーキだが、ダーズリー家で誕生日を祝ってもらえなかったハリーにとって、忘れられない贈り物になった。一方、ハグリッドが小屋でふるまうロックケーキは、歯が折れそうなほど硬いことでおなじみだ。
ハリポタのお菓子は実際に買える?
百味ビーンズや蛙チョコは、テーマパークやショップで販売されている
作中のお菓子のいくつかは、実際に商品化されている。百味ビーンズや蛙チョコレートは、USJのウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターや、東京のワーナー ブラザース スタジオツアー東京などのショップで販売されており、ハリポタファンのおみやげの定番になっている。本物の百味ビーンズにも、石けん味や耳あか味など、作中さながらの「はずれ」の味が入っている。
まとめ:ハリポタのお菓子の要点
- ホグワーツ特急の車内販売では、百味ビーンズや蛙チョコレートが定番
- 蛙チョコのダンブルドアのカードは、「賢者の石」の謎を解く手がかりになった
- ホグズミード村のハニーデュークスには、宙に浮くキャンディなど奇妙なお菓子が並ぶ
- ウィーズリーの双子は、舌が伸びるベロベロ飴などのいたずら菓子を発明した
- 百味ビーンズや蛙チョコは、テーマパークやスタジオツアーで実際に買える
魔法界のお菓子は、どれも子どもの「こんなお菓子があったらいいのに」という夢をそのまま形にしたものばかり。物語の楽しさを、甘い記憶とともに思い出させてくれる存在だ。(フロントロウ編集部)



















