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冬のレチノール、やめるべき?皮膚科医が教える乾燥・ヒリつきを抑える使い方

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冬のレチノール、やめるべき?皮膚科医が教える乾燥・ヒリつきを抑える使い方
A pipette with an appetizing drop of serum on a beige background.

小じわやハリ不足、ニキビ跡の色素沈着などのケアに取り入れられているレチノール。ただ、空気が乾燥する冬は、皮むけや赤み、ヒリつきが気になりやすい季節でもある。冬もレチノールを使い続けたい人のために、米国の皮膚科医たちが紹介する使い方と、組み合わせに注意したい成分をまとめた。(フロントロウ編集部)

冬にレチノールで肌が荒れやすいのはなぜ?

 米テキサス州オースティンの皮膚科医ヘリン・アルバレス医師は、米Marie Claireに対し、レチノールには肌表面の細胞同士をつなぎとめる「のり」をゆるめ、古い角質がはがれ落ちるのを促す働きがあると説明している。使い始めは肌のバリア機能が一時的に影響を受け、水分が失われやすくなることで、乾燥や赤み、ヒリつきなどが生じる場合があるという。

 さらに、冬は冷たく乾いた空気や暖房などの影響で、肌が乾燥しやすくなる。もともと乾燥肌や敏感肌の人は、レチノールによる刺激を感じやすくなる可能性がある。

 だからといって、冬になったら必ずレチノールをやめなければいけないわけではない。米HuffPostの取材に応じた皮膚科医たちは、肌の状態に応じて使用頻度や保湿方法を見直すことを提案している。ただし、強い刺激や炎症がある場合は、無理に使い続けないことが大切だ。

まずは量と回数を見直す

 米国皮膚科学会(AAD)は、レチノールを含むレチノイド製品を使い始める際は、できるだけ刺激の弱い製品を選び、1日おきの夜から始めて徐々に使用頻度を増やす方法を紹介している。使用量についても、皮膚科医たちは顔全体で小さな豆粒ほどをひとつの目安としている。ただし、適切な量や頻度は製品によって異なるため、使用方法を確認する必要がある。

 冬の乾燥やヒリつきが気になる場合は、使用回数を減らすことも選択肢になる。皮膚科医のエレイン・F・クン医師はHuffPostで、肌に炎症を起こしてしまうよりも、週1〜2回でも無理なく使うほうがよいとアドバイスしている。肌質や製品によって適した頻度は異なるため、毎日使うことにこだわる必要はない。

 また、0.1%のレチノールで刺激が気になる場合は、0.05%や0.03%など、濃度の低い製品に変更する方法もあるという。ただし、刺激の出方は濃度だけでなく、製品の処方や肌の状態によっても変わるため、濃度を下げれば必ず刺激がなくなるわけではない。

 クン医師は、レチノールを15〜30分ほど肌にのせてから洗い流す「ショートコンタクト」という方法も紹介している。ただし、これはすべての製品に適した使い方ではない。洗い流さずに使用する製品も多いため、自己判断で使用方法を変更せず、刺激が続く場合は皮膚科医に相談したい。

保湿剤ではさむ「レチノール・サンドイッチ」

 冬のレチノールケアとして皮膚科医たちが紹介しているのが、保湿剤でレチノールをはさむ「サンドイッチ塗り」だ。

 方法は、洗顔後に軽い保湿剤を塗り、なじんだところでレチノールを重ね、最後に保湿クリームを塗るというもの。保湿剤を組み合わせることで、レチノールによる乾燥や刺激を軽減できる可能性がある。ただし、すべての人に適しているわけではなく、製品の使用方法に従うことが基本となる。

 アルバレス医師は、この方法を「2層の保湿剤がパン、レチノールが具」と表現している。最初に塗る保湿剤には、水分が多く軽いテクスチャーのものを選ぶのがポイント。保湿剤によって肌への刺激をやわらげながら、レチノールを取り入れる方法として紹介している。

 とくに、レチノールを初めて使う人や乾燥肌、敏感肌の人などに向いているという。

 一方、脂性肌や毛穴が詰まりやすい肌の人は、油分の多いクリームを何層も重ねることで、毛穴詰まりにつながる可能性もある。アルバレス医師は、そうした肌質の人には、軽いローションやジェルタイプの保湿剤を使う方法を勧めている。

 保湿剤選びについて、皮膚科医のアンジェラ・ケイシー医師は、水分を引き寄せる成分、肌をやわらかくする成分、水分の蒸発を防ぐ成分がバランスよく配合されたものが理想的だと説明している。

 また、冬は洗顔料の見直しも大切。ケイシー医師は、肌を乾燥させやすいアルカリ性の固形石けんを避け、刺激の少ない洗顔料を選ぶようアドバイスしている。乾燥しにくい洗顔料の選び方については、以前の記事でも皮膚科医の話を紹介している。

レチノールと同じ夜に使う成分には注意

 レチノールを使う夜は、ほかのスキンケア成分との組み合わせにも気をつけたい。

 クン医師が注意を呼びかけているのが、AHAやBHAと呼ばれる角質ケア成分。グリコール酸や乳酸、マンデル酸などのAHA、サリチル酸などのBHAは、古い角質を取り除く働きがあるため、レチノールと同じタイミングで使うと、乾燥や刺激が強まる場合があるという。

 また、ニキビ治療に使われる過酸化ベンゾイルにも注意が必要。過酸化ベンゾイルは主に抗菌作用などによってニキビを改善する成分で、AHAやBHAとは働きが異なるものの、レチノールと併用することで肌への刺激が強まる可能性がある。

 ただし、過酸化ベンゾイルとレチノイドの併用が一律に避けられているわけではなく、両方を組み合わせたニキビ治療薬もある。そのため、自己判断で複数の製品を重ねるのではなく、それぞれの製品の使用方法や医師の指示に従うことが大切だ。

 アルバレス医師は、サンドイッチ塗りについても、主にレチノールなどのレチノイド向けの方法であり、酸を使ったピーリング剤にそのまま応用することは勧めていない。保湿剤を先に塗ることで、酸の働きに影響する場合があるという。

 ビタミンCとの組み合わせについては、以前の記事「『ビタミンC』と『レチノール』の正しい使い方」でも紹介している。

冬でも日焼け止めは欠かせない

 レチノールを使用する際は、紫外線対策も忘れてはいけない。AADは、レチノイド製品によって肌が日光に敏感になる可能性があるとして、夜に使用し、日中は紫外線対策を行うよう勧めている。

 冬は夏ほど日差しが強く感じられなくても、紫外線がなくなるわけではない。ケイシー医師は、SPF30以上の日焼け止めを毎日使用することを勧めている。肌が敏感な人には、酸化亜鉛や酸化チタンを配合したミネラルタイプの日焼け止めも選択肢になるという。

 なお、AADは妊娠中のレチノイドの使用を避けるよう注意を呼びかけている。レチノールもレチノイドの一種であるため、妊娠中や妊娠の可能性がある場合は使用を控え、医師に相談することが望ましい。

 また、使用中に強い赤みや腫れ、痛みなどが出た場合は、使用を中止して皮膚科医に相談したい。炎症がある肌や、凹凸が目立つニキビ跡などの悩みについても、自己判断でケアを続けるより、専門医に相談することが勧められている。

 乾燥する冬は、レチノールの使用頻度や保湿方法を見直すことで、肌への負担を軽減できる場合がある。大切なのは、無理に毎日使おうとせず、肌の状態に合わせて取り入れること。刺激を我慢して使い続けるのではなく、肌の調子を優先することを心がけたい。

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