ドリー・パートンが語った「まだ癒しが必要」——公演中止の背景


カントリーミュージックのレジェンド、ドリー・パートン(80)が、ラスベガス・シーザーズ・パレスのコロシアムで予定していた公演を全面中止すると発表した。当初2025年6月に予定されていたラスベガス公演は延期を重ねてきたが、健康上の理由から今回の断念となった。(フロントロウ編集部)
1年以上の延期から全面中止へ
ドリーのラスベガス公演は、当初2025年6月に開幕する予定だったが、健康上の問題で同年秋に延期。さらに2026年9月の開催が告知されていたが、今回の全面中止の発表で、1年以上にわたるプロジェクトに終止符が打たれた。
米Varietyによると、ドリーは動画メッセージで「薬と治療への反応はよく、毎日回復している」と現状を伝えた。しかし同時に、「いくつかの薬のせいで少しフラフラしてしまう。ステージで歌えるレベルに戻るまで、もう少し時間が必要だ」とも語った。米Deadlineも同様の内容を報じており、回復は続いているものの、本格的な復帰にはまだ時間がかかる見通しだ。
「自分を顧みなかった」——夫の死後に明かした本音
じつはドリーは今回の健康状態に至った背景として、深い個人的な喪失について明かした。長年連れ添った夫カール・トーマス・ディーンが亡くなった後の日々を振り返り、「彼がずっと患っていて、亡くなった後、私は自分のことを後回しにして、やるべきことを放置してしまった」と語った。
愛する人の介護と喪失を経て、自分の体に向き合えなかった——そんな言葉の重さに、多くのファンが胸を打たれたかもしれない。米Hollywood Reporterは以前の取材で、ドリーが自身の健康不安について「まだ死ぬ準備はできていない」と語っていたと報じていた。
「まだ癒しが必要」——そして前を向く言葉
「I’ve still got some healing to do(まだ癒しが必要です)」——ドリーはそう語り、今回の公演中止を決断した。80歳を迎えてなお第一線で活動し続けてきた彼女が、初めて立ち止まることを選んだ夜だった。
しかし動画では終始、穏やかな表情で前向きなメッセージを届けた。ステージを離れても、ドリー・パートンという存在の輝きは変わらないかもしれない。
※本稿の情報は米Variety、米Deadline、米Hollywood Reporterの報道に基づいています。












