シャキーラ、W杯決勝で史上初のハーフタイムショーに登場。マドンナ・ビーバー・BTSと共演


サッカーの祭典を彩る一曲として今年5月に届けられたW杯公式ソング「Dai Dai」には、まだ続きがあった。あの楽曲がついに、世界が見守る決勝のピッチで生演奏されたのだ。
コロンビア出身の歌姫シャキーラが、2026年7月19日に行われたFIFAワールドカップ2026™決勝のハーフタイムショーに、共同ヘッドライナーとして登場した。ワールドカップの長い歴史のなかで、決勝戦にハーフタイムショーが設けられたのはこれが初めて。しかもステージに立ったのはシャキーラだけではなく、マドンナ、ジャスティン・ビーバー、そしてBTSという、ジャンルも世代も国境も越えた顔ぶれだった。
史上初の決勝ハーフタイム、その狙いは「教育支援」
サッカーの決勝という世界最大級の注目が集まる場に、あえて豪華アーティストを集結させた背景には、明確な目的があった。世界の恵まれない地域の子どもたちに教育を届ける「FIFA Global Citizen Education Fund」への支援だ。スポーツと音楽、そして社会貢献が一つの舞台で交わる瞬間を作り出すために、各国のスターが名を連ねた格好となる。
公式発表によると、シャキーラはこのステージで、同基金の公式アンセムでもある「Dai Dai」を、ナイジェリア出身のバーナ・ボーイとともに披露。楽曲の印税は基金へ寄付され、Sony Musicも最初に集まった25万ドルと同額を上乗せして寄付する予定だという。さらにシャキーラは、自身が現在展開中のツアーのチケット1枚につき1ドルを基金へ寄付することも明らかにしている。
「Dai Dai」が塗り替えた、いくつもの“史上初”
そもそも「Dai Dai」は、リリースの時点ですでに異例の記録を打ち立てていた楽曲だ。英語版とスペイン語版の両方でSpotifyのグローバル・デイリー・トップソングチャート1位を獲得した史上初のアーティストとなり、サッカーの大会テーマ曲としては初めて「Billboard Global 200」と「Billboard Global Excl. U.S.」の両チャートで首位に立った。
首位を記録した国はフランス、ドイツ、オランダ、スイス、韓国、スペインなど多数にのぼり、英国やカナダ、イタリアでもトップ5入り。ミュージックビデオは公開から8週間にわたってYouTubeのランキング1位を守り続け、再生回数は4億回を突破している。決勝という大舞台での生演奏は、この楽曲が積み上げてきた勢いに、さらなる象徴的な一幕を書き加えたことになる。
衣装は、2010年“あの日”を手がけたブランド
パフォーマンスでのシャキーラの装いも見どころのひとつだった。まとったのは、ファウスト・プリージが手がけるロベルト・カヴァリのカスタムルック。スワロフスキー・クリスタルをふんだんにあしらった、ステージ映えする一着だ。
じつはロベルト・カヴァリは、シャキーラが2010年の南アフリカ・ワールドカップでパフォーマンスした際にも衣装を担当したブランド。「Waka Waka」で世界を沸かせたあの夏から16年、再び同じブランドをまとってワールドカップのステージに戻ってきたことになる。
音楽シーンでの存在感は、いまなお圧倒的だ。4度のグラミー賞と15度のラテン・グラミー賞を受賞し、世界累計セールスは9,500万枚を超える。2020年にはジェニファー・ロペスと並んでNFLスーパーボウルのハーフタイムショーに立ち、「音楽を辞めて農場で暮らそうとしていた」と明かした時期を経てなお、2026年2月にはブラジル・リオデジャネイロのコパカバーナビーチで約200万人を動員するなど、ライブアーティストとしての勢いはむしろ増している。
現在は2025年にスタートした『ラス・ムヘレス・ヤ・ノ・ジョラン』スタジアム・ワールドツアーを継続中で、Billboardによると史上最高の興行収入を記録したヒスパニック系アーティストのツアーとされている。今後はニューヨークやアトランティックシティでの公演を経て、9月から10月にかけてはマドリードに特設される「Shakira Stadium」で12公演というヨーロッパ・レジデンシーも控える。決勝のステージは、その快進撃のなかの、忘れがたい一夜になった。














