Tシャツに乗ったグラフィックは、たいていブランドの名前で語られる。実際にインクを刷った工房の名前まで表に出ることは、まずない。ニューヨーク・ブルックリンのLQQK Studio(ルックスタジオ)が8月29日に発売する6型は、その逆をいっている。(フロントロウ編集部)
カニエ・ウェストもトム・サックスも、ここで刷ってきた
LQQK Studioは、ブルックリンにスタジオを構えるプリントスタジオだ。主宰のアレックス・ドンドロを中心に、アーティスト、デザイナー、ミュージシャンとバックグラウンドの違う面々が集まり、NYのクリエイティブコミュニティのハブとして機能してきた。
手掛けてきた依頼の並びが、そのまま立ち位置の説明になっている。ストリートからコレクションブランドまでのプリントに加え、カニエ・ウェスト、トム・サックス、ルシアン・スミスといったアーティストからの依頼。その範囲はアパレルにとどまらず、名刺やオブジェ、レストランのメニュー、アート作品の制作にまで及ぶ。シルクスクリーンといえばLQQK Studio、という地位をNYで確立している。
服を作るブランドが工房に発注する構図では、名前が残るのは発注した側だ。30年前のスニーカーを丸ごと3Dプリントで作り直した試みのように、近年は作り方そのものが商品の物語になる例も増えたが、刷り手が主語になることはやはり少ない。
身内向けのTシャツから、年2回のコレクションへ
アパレルブランドとしての始まりは2014年頃で、身内限定で作っていたアイテムが最初だった。2015年頃からポップアップやマーチャンダイジングが本格的に動き出し、東京とNYで音楽やアートのイベントと並走しながら展開してきた経緯がある。
シーズンごとのコレクションを年2回発表する体制になったのは2023年秋冬から。今回の2026年秋冬は、そのサイクルに乗った最新シーズンにあたる。
8月29日に出るのは6型、9,900円から
第1弾として日本でも8月29日(土)に発売されるのは、グラフィックTシャツを中心とした6型だ。
デザートカモを全面に使ったCAMO BOX LOGO TEE、フォトグラフィックを大胆に配したFINGERPRINT TEE、ブルーのボディに「SPIRIT OF YOUTH」のメッセージを入れたSPIRIT OF YOUTH TEE。加えてスマイルモチーフのFROGMAN TEE、クリームカラーのATOM TEEが並び、価格はいずれも9,900円(税込)。ミニマルなボックスロゴを配したブラックのNEW BOX LOGO CAPが11,000円(税込)となる。

コレクション全体は、ミリタリーとアウトドア、ワークウェアの要素をベースに、リラックスしたシルエットとグラフィックを掛け合わせた構成になっている。アウターは3レイヤー素材のWADE PUFFER JACKET、シャギーチェックのPLAID FLEECE ZIP JACKET、CORDURA®ナイロンのQUILTED ZIP VEST。ボトムには同じくCORDURA®ナイロンのFLIGHT PANTSと、モールスキンのEASY WORK PANTSが揃う。
カラーブロッキングのWAFFLE KNIT CREWやパネル切り替えのフーディなどレイヤリング向けのアイテムもあり、〈Sexhippies〉とのコラボレーションではマルチボーダーのフーデッドロングスリーブTシャツとキャップが登場する。第1弾以降のアイテムも順次リリースされる予定だ。
国内ではBEAMS TやH BEAUTY&YOUTHをはじめ、各地のセレクトショップが取り扱う。裏方として積み上げてきたプリントの蓄積が、そのまま自分の名前のタグに変わる。

















