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内山昂輝が「僕は悪くない」を5回。『URCHIN/アーチン』予告編

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内山昂輝が「僕は悪くない」を5回。『URCHIN/アーチン』予告編
© Dream Space Films Ltd/British Broadcasting Corporation/The British Film Institute 2025

カンヌ国際映画祭を沸かせたハリス・ディキンソンの初監督作『URCHIN/アーチン』が、10月23日に日本公開される。その予告編のナレーションを、声優の内山昂輝が務めた。聞こえてくるのは、言い訳をやめられない男の声だ。(フロントロウ編集部)

「クズ」の内側から聞こえてくる声

予告編は、傷害事件を起こした主人公マイクが、出所後に保護観察官から渡された自己啓発テープを聞いている場面から始まる。社会復帰支援として斡旋された調理の仕事と宿泊先に安堵し、今度こそやり直そうと奮起する。

ところが、崩れるのは早い。仕事をサボる先輩、カウンセラーから向けられる哀れみ、無理を言ってくるレストランの客。多くの人が黙って飲み込んでいることを、マイクだけがやり過ごせない。そのあいだじゅう、彼の頭のなかは「僕は悪くない。僕は悪くない。僕は悪くない」という言葉で埋め尽くされていく。

このナレーションを担当したのが内山昂輝だ。『機動戦士ガンダムUC』のバナージ、『ハイキュー!!』の月島蛍、『僕のヒーローアカデミア』の死柄木弔と、ダウナーでミステリアスな役から影を背負ったヴィランまでを演じ分けてきた声優である。生活力もモラルもない男が抱える痛みとジレンマを、独特の色気を持つ声で表現できる人としてオファーが出され、快諾を得たという。

「僕は悪くない」は、予告編のなかで都合5回繰り返される。同じ一言が回を重ねるごとに、助けを求める叫びのようにも、自分を守るための呪文のようにも聞こえてくる。なお、予告ショートのほうは予告編とは別のナレーションになっている。

路上生活者たちに紛れて立つマイク(フランク・ディレイン)
© Dream Space Films Ltd/British Broadcasting Corporation/The British Film Institute 2025

俳優が、教訓を押しつけない監督になった

『URCHIN/アーチン』は、ハリス・ディキンソンの初長編監督作だ。タイトルの「URCHIN」は、社会に居場所を作れないはみ出し者を意味する言葉である。ロンドンの路上で暮らすマイクの、どうしようもない、それでいて目が離せない人生が描かれる。

昨年のカンヌ国際映画祭では〈ある視点〉部門で最優秀男優賞と国際映画批評家連盟賞をダブル受賞し、その後も世界各地の映画祭を席巻した。主演のフランク・ディレインが、その最優秀男優賞を手にしている。

この作品でディキンソンが選んだのは、観察に徹する姿勢だ。同じ過ちを何度も繰り返す若者を、断罪もせず、救いも用意せず、オフビートなユーモアを交えて見つめ続ける。監督自身も、マイクと同じ路上生活者ネイサン役で画面に登場する。

あわせて到着した10点の場面写真

予告編と同時に、場面写真10点も解禁された。仲間たちと焚火を囲む時間、カラオケを楽しむ時間、そしてふとした瞬間に押し寄せる不安や孤独、プレッシャー。同じ人物の表情が、写真ごとにまったく違って見える。俳優として長く画面の前にいた人ならではの美意識が、隅々まで行き渡ったカットになっている。

『URCHIN/アーチン』は10月23日(金)より、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国公開される。

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