FRONTROW

ジョニ・ミッチェルが米国籍取得「62年前に始まった旅」

FRONTROW Editorial Dept.
BY FRONTROW Editorial Dept.
ジョニ・ミッチェルが米国籍取得「62年前に始まった旅」
写真:Getty Images

 名盤『ブルー』で知られるシンガーソングライターのジョニ・ミッチェルが、アメリカの市民権を取得した。カナダからアメリカに渡って60年以上。カリフォルニアを拠点に活動を続けてきた82歳のレジェンドが、正式にアメリカ市民となった。(フロントロウ編集部)

星条旗を手に「62年前に始まった旅」

 ジョニは現地時間10月13日、自身のインスタグラムでアメリカ市民権取得の宣誓式に臨んだことを報告した。投稿したのは、アメリカ国旗と国土安全保障省の旗の前で、星条旗を手にした写真。宣誓式の様子を収めた動画も添えられていた。

 キャプションには「62年前に始まった旅」とだけつづられており、なぜ今になって市民権を取得したのか、詳しい理由は明らかにしていない。

「私はカナダ人。投票できたらいいのに」

 ジョニの国籍は、これまでもたびたび話題になってきた。2年前、ハリウッド・ボウルで開催されたライブ「ジョニ・ジャム」では、ステージ上で「投票できたらいいのに……私はカナダ人なの。いわゆる『ろくでもない移民』のひとりよ」と冗談交じりに語っている。

 今年に入ってからは、アメリカの大手新聞が選んだ「存命のアメリカ人ソングライター」のリストから、カナダ国籍を理由に除外されたことが議論を呼んだ。半世紀以上アメリカで暮らし、アメリカのポップミュージック史を形づくってきた人物が「アメリカ人ではない」という理由で選考対象から外されたことに、疑問の声が上がっていた。

カナダからデトロイト、そしてローレル・キャニオンへ

 ジョニは1943年、カナダのアルバータ州でロバータ・ジョーン・アンダーソンとして生まれた。アメリカに移住したのは1965年。フォーク歌手のチャック・ミッチェルと結婚してデトロイトに住み、1967年にニューヨーク、翌1968年にはロサンゼルスのローレル・キャニオンへと移った。1971年に『ブルー』を発表した頃には、カナダのブリティッシュコロンビア州にも拠点を構えていた。

 2015年には脳動脈瘤で倒れたが、徐々に回復。2022年のニューポート・フォーク・フェスティバルでステージに復帰すると、その後も仲間たちと共演する形でライブ活動を続けてきた。

 ジョニの楽曲は今も若い世代に歌い継がれている。映画『マンマ・ミーア!』で知られるアマンダ・サイフリッドは、ダルシマーを弾きながらジョニの楽曲をカバーした動画が話題となり、最近も音楽フェスで名曲「ア・ケース・オブ・ユー」を披露したばかりだ。

 11月には83歳になるジョニ。アメリカ市民として初めて迎える誕生日となる。

MORE

FEATURE

RECOMMEND