ついに今年も音楽界の最高の名誉といわれるグラミー賞の授賞式が開催。豪華シンガーたちが一堂に会した第59回グラミー賞授賞式での出来事を、ピックアップしてご紹介します。
1 リアーナがお酒を持参
リアーナ/「最優秀レコード賞」含む8部門ノミネート
授賞式の最中、シンガーのリアーナが手に持っていたものに注目が。なんとリアーナの手に握られていたのは、綺麗にデコレーションされたお酒用の水筒、フラスコ。ばっちりカメラ目線でフラスコのふたを開ける姿や、フラスコ片手にノリノリで踊る姿、さらにぐいっと一杯やっている姿が放送され、視聴者は「リアーナがお酒を飲んでる!」と大騒ぎに。ツイッターでは数時間にわたり名前がトレンド入りするほど話題になった。
2 ブルーノのプリンス追悼パフォーマンス
人気シンガーのブルーノ・マーズは、昨年4月に亡くなったシンガー、プリンスの追悼パフォーマンスとして「ザ・バード」「ジャングル・ラブ」「レッツ・ゴー・クレイジー」を熱唱。プリンス風の紫のジャケットを着てギターソロなども披露し、会場を大いに盛り上げた。
3 まさかの下着姿で受賞!
トゥエンティー・ワン・パイロッツ/「最優秀ポップ・グループ・パフォーマンス」受賞
人気ロックバンド、トゥエンティー・ワン・パイロッツがまさかの下着姿で登場。数年前、まだ無名時代に自宅でグラミー賞を見ていた2人は、「もしグラミーに行くことがあったら、その時は今と同じ格好で賞を受け取ろう」と約束。そのときの格好が下着姿だったため、この格好での受賞になったそう。また、メンバーのタイラーは、「家でグラミーを見てるみんな、君たちだって次にここに立つことが出来るんだ」と、ほかのアーティストに対してエールを送っていた。
4 謎の衣装にネットが混乱
ヒット曲「ファ★ク・ユー」で知られるシーロー・グリーンが謎の金色の衣装で現れると、ネットはたちまちザワザワ。映画『スター・ウォーズ』のC-3POにかけた「シー・スリー・ピー・ロー・グリーンなの?」といったコメントや、「チョコレートの包み紙に似てる」「シーロー・グリーンじゃなくてシーロー・ゴールドだね」と、一種のネタ状態に。
4 アデルがパフォーマンスをやり直し
アデル/「最優秀アルバム賞」ほか5部門受賞
昨年12月に亡くなった、元ワム!のボーカル、ジョージ・マイケルへの追悼パフォーマンスとして「ファストラヴ」を歌っていたアデルが突然歌唱を中断。「生放送なのは知ってるわ。でも去年と同じことを繰り返したくないの」「もう一度最初から出来る?ごめんなさいね、彼のためのパフォーマンスを台無しにしたくなくて」と、昨年の機材トラブルによる音が途切れるなどの失敗は繰り返したくないと歌い直しをお願いし、その後見事に同楽曲を歌い切った。
5 アデルの勇気ある決断をセレブが称賛
パフォーマンスをやり直すというアデルの決断に、ドラマ『グリー』のディアナ・アグロンは、「なんて素晴らしいヒーロー、なんて素晴らしい女性なのかしら」とSNSでコメント。2016年にグラミー賞を受賞したDJのスクリレックスも、「かなり勇気のいることだよ。ジョージも誇りに思っていると思う」とアデルの決断を称え、モデルのクリッシー・テイゲンは、「アデルのことをすごく尊敬する。実際に生で歌ってたら上手くいかないこともあるわ。彼女は素晴らしい」とアデルへ賛辞を贈った。
6 人気企画にビヨンセの娘も参加
司会を務めたジェームズ・コーデンが、自身の番組の人気企画「カープール・カラオケ(相乗りカラオケ)」をグラミー賞の会場で再現。ジェームズがジェニファー・ロペスやジョン・レジェンドら豪華シンガーたちと1969年のヒット曲「スウィート・キャロライン」を歌っていたところ、そこにビヨンセとジェイ・Zの娘ブルー・アイヴィーちゃんがやってきて、仲間入りをお願い。キュートな飛び入りゲストに、ジェームズもメロメロに。
8 マイクトラブルにメタリカがイライラ
レディー・ガガと人気メタルバンドのメタリカが豪華コラボを実現したのだが、なんとメタリカのボーカルのジェームズ・ヘットフィールドのマイクに不具合があり、最初の頃の歌声がまったく聞えないというトラブルが発生。途中でマイクは直り、2組は力強いパフォーマンスをみせたものの、ジェームズはパフォーマンス終了後マイクスタンドを蹴り、ギターを投げるなど、トラブルに苛立っている様子だった。
9 ケイティ・ペリーの発言が物議を醸す
ケイティ・ペリーはレッドカーペットでの失言が話題に。3年前にアルバム『プリズム』を発売して以来、音楽活動が少なめだったケイティは、その期間を、「心の健康のために休んでいたの」と説明した。その後今の調子について尋ねられると、「最高よ。まだ髪の毛も剃ってないしね!」と、2007年に突然頭を丸坊主にして世間を騒がせたシンガーのブリトニー・スピアーズを例に出して返答。ケイティとしては大好きなブリトニーにまつわるちょっとしたジョークだったつもりが、ブリトニーファンからは「精神的に不安定だった時期のブリトニーの行動をバカにしている」と批判が殺到した。
10 デミ・ロヴァートがあの名曲をカバー
デミ・ロヴァート/「最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム」ノミネート
念願の初ノミネーションとなったシンガーのデミ・ロヴァートは、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の40周年を記念したパフォーマンスをトーリ・ケリー、アンドレア・デイ、リトル・ビッグ・タウンらとともに披露。70年代風の衣装に身を包んだデミは、ビージーズの「ステイン・アライヴ」をパワフルな歌唱力で見事に歌い上げた。
10 ビヨンセが多様性を訴えスピーチ
ビヨンセ/「最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム」受賞
妊婦姿で堂々としたパフォーマンスを披露したビヨンセ。受賞スピーチでは、「私たちはみんな、痛みや喪失を経験しているのに、その声が誰にも届かないことがよくあるわ」と語り、自分がアルバムやMVなどを作る理由を、人種差別など今起こっている問題に立ち向かい声を上げるためだと説明。さらに、全ての人種の子供たちに、「自分たちが美しく、知的で、可能性を持っていること」を知ってほしいと訴え、多様性を訴えるメッセージを送った。
そのほかにも、シンガーのジョイ・ヴィラがドナルド・トランプ大統領を支持するドレスを着て現れ賛否両論を巻き起こしたり、「レコード賞」など主要部門を総なめにしたアデルが、同賞を競っていたビヨンセに受賞スピーチで感謝を伝え会場が感動に包まれたりと、とにかくさまざまなドラマが盛り沢山な受賞式だった。