犯人たちによる襲撃当時、ただの職員のはずなのにVIPエリアへの鍵を持っていたことや、あまりにも冷静で犯人たちに従順だったことで、警察から疑いの目を向けられているこのコンシェルジュの男性。
彼は今週、フランスの雑誌Closerを通じて、事件の被害者であるキム宛てに公開メッセージを出し、事件当時、この男性が犯人から銃を突きつけられているのにも関わらず「変に冷静だった」と警察に証言したキムに対して弁解するかのように、こう綴った。
キム様
首筋に銃の冷たさを感じたとき、私は冷静さを保つことだけが、あなたと私自身を生かしてくれる唯一の方法だと悟ったのです。
あなたが回復されることを願っています。
キムの警察への証言によると、犯人たちが部屋を物色する間、恐怖に怯える彼女は、手錠をかけられていたコンシェルジュの男性にこう問いかけたという。「私たち死ぬのかしら?」。
泣きながら質問したキムに対し、男性はただ「わかりません」と冷静に答えるだけだった。
犯人について新たに分かった3つのこと
警察によるコンシェルジュ男性への事情聴取の結果、新たに判明した犯人に関する情報が3つある。
1つ目は、犯人たちが訛りの無い自然なフランス語を話していたこと。そして2つ目は、彼らがおそらく40代~50代であること。
さらに3つ目は、犯人たちがコンシェルジュにキムの部屋に連れていくよう脅した際、「あのラッパーの妻の部屋へ連れていけ」と命じたことだ。
犯人が言う「あのラッパー」とはもちろんキムの夫であるカニエ・ウェストのことで、どうやら犯人たちはキムのことを「リアリティースターのキム・カーダシアン」というよりも、「ラッパーのカニエ・ウェストの妻」として認識し、狙いを定めていたようである。
事件後、自転車に乗って逃走したという見張り役3人と室内に入った2人の計5人の男たち。
付近に設置された監視カメラの徹底的にチェックするなど、パリ警察は現在も総力を挙げて犯人たちの行方を追っている。