【フロントロウ編集部】
イギリス人モデルのポピー・デルヴィーニュが、妹のカーラ・デルヴィーニュ、さらに普段あまり見ることがない姉のクロエ・デルヴィーニュと共に、ファッション誌Porterに登場。デルヴィーニュ3姉妹で史上初の合同インタビューに応え、家族について赤裸々に語った。
12歳で母が依存症を発症
不動産開発業を営む父チャールズ・デルヴィーニュとイギリスの名家出身である母パンドラ・スティーヴンスを両親に持つデルヴィーニュ姉妹。イギリス社交界で育った姉妹だけれど、その生い立ちは決して楽ではなかった。
その原因が、母パンドラの薬物依存。
パンドラはポピーやカーラが幼い頃に薬物依存と躁うつ病と闘った過去があり、時には、娘たちと離れて暮らす必要もあったことを公に認めている。幼い姉妹にとって母の不在は簡単なことではなく、末っ子だったカーラの親代わりを務めたというポピーは、「色々と起こり始めたのは私が12歳の頃だったわ。ちょうど母親が必要な年ごろでしょ。生理がきたり、セックスについて興味が出てきたり」とPorter誌で当時を振り返っている。
ただそんな苦労がありながらもデルヴィーニュ家の結束は強く、Porter誌では姉妹の絆から母への愛まで、多くのことについて語っている。
姉妹愛について
カーラ:「姉たちがいなかったら私はどうなっていたか、恐怖ね。なんでも一緒に経験してきたし、私を育ててくれた。音楽への愛を教えてくれたのも姉よ。よくスパイス・ガールズの振り付けを一緒にやっていたの。今でもやってるけど。ポピーとクロエがいない世界なんて想像つかない」
クロエ:「私たちはすごく幸運よ。最高の相性を持っているから」
母の薬物依存について
ポピー:「薬物依存や精神不安は病気の一種なんだと理解して欲しいの。だからよく『お母さんを憎んでいない?』って聞かれるんだけど、『いいえ、憎む理由がないもの』と答えるわ。私たちはみんなで母を支えたいと思っているし、母が苦しむのも見てきた。母はとても強い人で、私たちにたくさんの愛をくれるわ。そして私たちにもまわりに愛を与えるよう求めるの。だから私たちは母に愛を与えているし、両親が今でも幸せな結婚生活を送っているのはそのためよ」
カーラについて
ポピー:「カーラは行動力の子よ。本当に貪欲なの。昔から自分の望むものが分かっていて、やり手だった。たまにあの子に電話するのよ。『これを成し遂げたいんだけど、やる気を起こす助けがほしい』ってね。彼女はいつも『さぁやろう!』って言ってくれるわ」
姉妹はそれぞれの分野で活躍中
デルヴィーニュ姉妹はそれぞれが活躍を続けている。
まずモデルとしてシャネルをはじめ多くのハイブランドの広告やランウェイを飾った24歳の末っ子カーラは、女優に転身し、昨年は大ヒット映画『スーサイド・スクワッド』に出演。2017年は2本の出演映画の公開が予定されている。
さらに30歳の姉ポピーも妹と同じくモデルから女優への本格転身を試みており、6月に全米公開されるガイ・リッチー監督映画『キング・アーサー:レジェンド・オブ・ザ・ソード』に出演。
そして妹たちとは違って表舞台からは距離を置いてきた31歳の長女クロエは、自身が関わっている婦人科癌基金の活動のために最近少しずつ表舞台に顔を出すようになってきている。
姉妹でお互いを応援しあいながら、それぞれの分野で活躍を続けているデルヴィーニュ姉妹。今回のフルインタビュー(英語のみ)はPorter誌の公式アプリから読むことができる。