そのファンとは高校生のエボニー・バンクス。彼女はある病気を抱えている。それはガン。しかも彼女のガンは初期のものではなく、現在ステージ4と宣告を受けている。
そんなエボニーは3月初旬、入院先のMDアンダーソン癌センターで学校側が特別に卒業式を行い、そこには多くの同級生が駆けつけて高校を無事に卒業した。
そんなエボニーには、ひとつの願い事が。それは「大好きなビヨンセに会いたい」というもの。その大きな夢を知っていた友人たちは、なんとか夢を叶えようとSNSでキャンペーンをスタート。「#EBOBMEETSBEYONCE(エボニーとビヨンセを会わせて)」というハッシュタグの拡散に動き出した。
この運動は仲間内だけでとどまることはなく、彼女が通っていた高校から米ローカルテレビ局、そしてビヨンセのファンまでもが参加し、どんどん拡散されていった。
キャンペーンをスタートして、数日後の3月22日。エボニーの元に、なんとビヨンセ本人からフェイスタイムのコールが鳴った。SNSで公開されたその時の模様の動画には、満面の笑顔で手を振るビヨンセの姿が。そして、感動で上手く言葉にならないエボニーが「愛してるわ、ビヨンセ」と伝えると、ビヨンセが優しい笑顔で「愛してるわ」と応えている。
Beyoncé facetiming with Ebony, a fan with a rare cancer disease whose last wish was to see Beyoncé. ❤️️ pic.twitter.com/pCkGzF4feZ
— BEYONCÉ LEGION (@Bey_Legion) 2017年3月22日
友人たちの強い思いに支えられ、大きな夢を叶えたエボニー。友人、見知らぬファン、そしてビヨンセの思いやりによって実現したこのストーリーは、今も海外で感動の波を広げている。