尻から太ももにかけて大きな傷を負い、血を流しているメスの犬を見かけたオーランドは、居てもたってもいられず、自らその犬を連れて現地の動物病院へ。
病院に到着すると、傷口の治療がしやすいよう獣医たちが犬の毛を剃るのを真剣な表情で手伝い、まるで長年連れ添った愛犬に語り掛けるかのように「グッド・ガール(いい子だね)」と何度も励ましの言葉をかけていた。
さらに、傷口を洗い流すためのシャワー中にはお湯が「熱すぎるよ!」と獣医アシスタントの女性に指示を出す場面も。
無事に治療を終えた犬は、首にエリザベスカラー(※)を着け、安静にしながら傷の完治を待つことに。
※ペットが傷口を舐めたりしないように装着するコーン状のサポーター
その一部始終を収めた映像がコチラ。
12年来の愛犬が他界…亡骸を標本に
実は、オーランドが海外での撮影中に野犬を助けるのはこれが初めてではない。
以前にも、2004年に映画『キングダム・オブ・ヘブン』の撮影中にモロッコで出会った雑種犬を救い、家族として迎え入れた経緯が。
しかし、長年連れ添った愛犬のシディは肝臓を患い今年他界。その後、オーランドはシディの骨を標本にして大切に自宅に飾っている。
オーランドが今回上海で救助した犬を引き取ることに決めたかどうかは、今のところ明らかになっていないものの、傷ついた動物を放っておけない彼の優しさには心を打たれる。
愛犬を亡くして間もないだけに、見知らぬ犬であっても何とかして助けてあげたかったのだろう。