Time誌が選ぶ、2015年版「最も影響力のある100人」のコメディアン、エイミー・シューマーが先週インスタグラムに投稿した画像が話題を呼んでいる。
エイミーがたった一言、「ノー」とだけコメントし、投稿したものがこちら。
一見何の変哲もない、少女向け雑誌ガールズ・ライフと少年向け雑誌ボーイズ・ライフが並んだこの画像。
しかしよくみてみると、少年向け雑誌の表紙には「君の未来を切り開こう」「宇宙飛行士?芸術家?消防士?シェフ?君がなりたいものになる方法がここに」といった言葉が並んでいるのに対し、少女向けの表紙に並んでいるのは、「可愛く目覚めよう」「夢のヘアスタイル」といったもの。
どうして、同じ年代の男の子に向けた雑誌で仕事や将来についての話を載せているのに、それが女の子向けになった途端、仕事などの文字は一切なくなり、ファッションや美容に関するものだけになってしまうのか? このあまりの内容の違いが、「性差別」だと問題になっている。
このエイミーの投稿に、ほかのセレブたちも反応を示している。
ドラマ『ゴシップ・ガール』のブレイク・ライヴリーは、このエイミーの画像を自身のインスタグラムに投稿して、「ワオ。私もエイミー・シューマーに賛成よ。みんな、こんなことが二度と起こらないようにしましょう」と、自身のファンに呼びかけ。
さらにそのブレイクの画像を、映画『バットマン・ビギンズ』のケイティ・ホームズが、「変化が必要」というコメントつきで投稿しており、これらの投稿には合計で約25万件ものいいねが集まっている。
最初に声を上げたのは、アメリカ人の父親だった
この画像、実は元々はとあるアメリカ人の男性が、「これは、我々の社会で女の子であることと男の子であることはどういうことなのか、対比している悲しい縮図だね。3人の娘を育てている立場からすると、心が張り裂けそうな思いだよ。私は自分の娘たちのためにもこんな現実が存在しないように必死で戦うつもりだよ」というメッセージとともにフェイスブックに投稿したもの。
ネット上にはこの事実を知り、ガールズ・ライフの表紙を作り替えた画像を作成する人まで現れている。
もちろん、可愛く目覚める方法や、夢のヘアスタイルといった特集が悪いというわけではない。しかし、自分の興味や関心が定まっていない子供のうちから、「女の子は仕事よりもファッションに興味があるはずだ」と決めつける風潮に対しては、エイミーたちのようにきっぱり「ノー」と伝えることが大切だ。