2016年春夏コレクションで数多くのファッション・ブランドのランウェイに登場し、今季の注目トレンドとして各種メディアで紹介された「レインボーカラー」。
ファッション・トレンドの1つとして発信されたこのトレンドが、時代の流れや文化と融合して、今、一大ムーヴメントを起こしている。
どうしてこんなに流行っているの?
レインボーカラーがこんなにも流行している理由は、身に着けるだけでハッピーになるカラフルさや最新トレンドとしてのスタイリッシュさだけではない。
LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)のテーマカラーであるレインボーカラーを身につけることで、現在、アメリカを始め世界中で議論され、注目を集めている同性愛者たちの人権保護へのサポートをアピールすることができるという点も、このブームの大きな要因となっている。
先月フロリダ州オーランドで起きた同性愛者向けナイトクラブでの銃乱射事件の際にも、世間に影響力を持つたくさんのセレブたちがSNSでレインボーカラーを使った投稿をして被害者たちへの追悼の意を表して話題になった。
さまざまな分野に飛び火した、レインボーカラーのおしゃれな取り入れ方をチェック。
ファッション
キアラ・フェラーニ
世界一稼ぐブロガーのキアラは、ツヤのある素材のレインボーカラーのセットアップにポップなワッペンがたくさんついたオーバーサイズのデニムシャツを羽織って。
スキ・ウォーターハウス
モデル兼女優のスキは、Chloéのエアリー素材のレインボーカラー・チュニックで音楽フェスへ。大きめサングラスと合わせてサイケデリックな雰囲気に。
ソフィア・サンチェス・バレンチェア
アルゼンチン人ファッショニスタのソフィアはValentinoのスカート、シューズ、クラッチバッグでレインボーカラーをふんだんに取り入れて。
パリス・ヒルトン
鮮やかなフレッシュグリーンのミニワンピにVALENTINOのスタッズつきレインボークラッチを合わせて。小物なら初心者でも取り入れやすい。
ヘア
ジョージア・メイ・ジャガー
ロックスター、ミック・ジャガーの娘でモデルとして活躍するジョージアはトレードマークのブロンドヘアをレインボーカラーにチェンジ。
リタ・オラ
コーンロウブレイズの毛先にレインボーカラーのエクステを編みこんだシンガーのリタ。気軽に着け外しができるエクステはセレブに人気。
クロエ・ノーガード
モデルのクロエはパステルがかった束間のある質感がおしゃれなレインボーヘアに。
>>>まだまだある! レインボーカラーのメイクや食べ物をチェック
ファッションやヘア以外にも、メイクや食べ物などでレインボーカラーを取り入れる方法も。
メイク
レインボーアイシャドウ
大手コスメブランドとコラボするほどの人気を誇るビューティブロガーのニッキー・デ・ジャガーは、カラフルなアイシャドウを使ったレインボーアイに挑戦。つくり方をYouTubeチャンネルで公開中。
レインボーアイブロウ
レインボーヘアに合わせて眉毛までレインボーカラーにカラーリング。コンシーラーで一度眉毛の色を消し、その上からカラフルなアイシャドウを使って7色に。
レインボーまつ毛
7色のカラーマスカラを使い分けて上下のまつ毛がグラデーションになるようにつくったレインボーまつ毛。
レインボーまつエク
長持ちかつナチュラルな仕上がりを求める人には、レインボーカラーのエクステを使ったまつ毛エクステも登場。
レインボーチーク
リサ・ジョルジェスクが手がけるハンドメイド・コスメブランドBitter Lace Beautyが、チークに使える7色のカラーを閉じ込めたハイライトを開発してインスタグラムで紹介したところ世界中から大反響が。クリエイター系通販サイトEtsyの彼女のショップでは現在9~10ヶ月の再入荷待ちとなっている。
フード&ドリンク
レインボースムージー
フードブロガーたちの間で話題なのが、カラフルなフルーツスムージーを7層に重ねてつくるレインボースムージー。見た目がおしゃれなだけでなく、さまざまな果物の栄養を組み合わせられるのも◎。
レインボーベーグル
生地にカラフルな食紅を練り込んで作るキュートなベーグルが、昨年末からじわじわと人気を獲得して本格的なブームに。朝食にこれを食べるだけで、なんだか一日ハッピーに過ごせそう。
レインボーチーズトースト
欧米では「グリルドチーズ・トースト」と呼ばれ、朝食の定番として親しまれているチーズを挟んだシンプルなトーストサンドもレインボーカラーに変身。香港のフードブロガーが考案してインスタグラムに投稿したところ、世界中のメディアに取り上げられるほど評判に。一見、毒々しくみえるけれど、チーズの色はトマトやバジル、ラベンダーなどの天然素材でできた食紅を使っているそう。
さまざまな取り入れ方ができるレインボーカラー。この夏、あなたも楽しみながら平和と自由をアピールしてみては?
Text: FRONTROW(フロントロウ編集部)/Ayumi Nakazawa Photo: AFLO, Getty Images, Instagram