ヘンリー王子が「心の病」を抱えていたことを告白
事の発端はウィリアム王子の弟であるヘンリー王子が、Telegraph紙のインタビューで、12歳の時に起きた母ダイアナ妃の死が受け入れられず、それからの約20年間、自分の感情を閉ざしていたと告白したこと。
ヘンリー王子は兄のウィリアム王子の説得のもと、28歳の時にメンタルヘルスのカウンセリングに行くようになって、自分の気持ちを整理できるようになったという。
メンタルヘルス慈善団体の企画でテレビ電話
ウィリアム王子と妻のキャサリン妃、そしてヘンリー王子はその後、心の病を抱える人たちの為の慈善団体「ヘッズ・トゥゲザー(Heads Together)」を設立。助けを求めることの大切さを訴えてきた。
そして今回、この慈善団体のキャンペーンとして公開された動画で、ウィリアム王子とテレビ電話したのが、ガガだった。
ガガ「精神的に参ってしまう時がある」
「朝起きてなぜだか寂しい気持ちになる時があるわ。それでもステージに上がらなくてはいけない時の気持ちは説明し難い」と、ガガ自身も精神的に参ってしまう時があることをテレビ電話でウィリアム王子に告白。
続けて「心の病には、恥がついてくるわ。自分は変なんじゃないかと不安になってしまうの」と語り、心の病に苦しんでいる本人が自分自身の状態に否定的な目を向けてしまうジレンマを語った。
みんな何かしらの心の病を持っている
その上でウィリアム王子も「みんな何かしらの心の病を持っている。だから恥じるべきことではないんだ。大切なのは、こうしたことを家族や友人に話したり、助けを求めたりすること」とコメント。
ガガは、「心の病を経験したおかげで、たくさんの人と共感できるようになったわ。私たちの世代だけじゃなく他の世代の人にも分かってほしい。不安な状態にいる時は、ひとりじゃないってことを。心の病なんて抱えていなさそうな人でも、知らないところで苦しんでいるの」
と、自身の経験をふまえて気持ちを共有することの重要性を訴えた。
そしてウィリアム王子とガガは、心の病は多くの人が経験している一般的なことなのだという概念をもっと拡散していくべきだということを強く認識し合い、テレビ電話を終えた。
今後はテレビ電話だけではなく、直接語り合って心の病を持つ人を支援していくという。