現地時間の午後10時頃、イギリスのマンチェスター・アリーナで行われていた人気シンガーのアリアナ・グランデのコンサートで爆発事件が発生。アリアナはケガもなく無事だったが、19人の死者と50人以上の負傷者が出たと発表されており、世界中に衝撃が広がった。
アリアナのトレードマークを使って追悼
事件の一報に多くのファンが動揺するなか、一部のファンの間で今回の事件に被害を受けた人たちとその家族に向けた、ある画像とメッセージが拡散している。
画像の種類は様々だが、どれも海外で弔意を示す際に身に着けられる「黒いリボン」と、アリアナのトレードマークであるウサギの耳をかけあわせたデザインになっている。
さらに、昨年アリアナが友人のヴィクトリア・モネとコラボしたシングル「ベター・デイズ(原題)」の歌詞から、「Hoping for Better Days(いつか良い日が来ることを願っている)」という一節を引用して、この困難を乗り切ることを願うメッセージを発信するファンも。
この動きはどんどん広がりを見せており、世界中のファンがこういった画像やメッセージを通して事件の被害者に追悼の意を表明している。
帰宅難民となったコンサート参加者へ部屋を提供
人々による支援の輪は違った形でも広がっている。爆発事件の現場となったマンチェスターでは、事件発生時刻が午後10時過ぎだったことと、事件後、会場とその周辺が混乱していたこともあり、多くのコンサート参加者が帰宅難民に。
この非常事態に、SNSで「roomformanchester(マンチェスターにいる人たちに部屋の提供を)」というハッシュタグを使って、コンサート参加者に無料で部屋の提供を申し出る人たちが続出している。
「もしマンチェスターで泊まる場所が必要な人は連絡をください」
「私と友達はマンチェスターの外れに住んでるんだけど、今夜泊まる場所が必要な人は教えて」
「マンチェスターで行き場がなくて困っている人は教えてください。マンチェスター・アリーナから5分のところに住んでいます。泊まる場所を提供できるわ」
また、このほかにも家族や友人、知人の安否確認を募るツイートが拡散したり、ホテルのホリデイ・インが保護者を同伴していない60人以上の子供たちを保護したりするなど、様々なところで人々が協力。
ちなみに、事件の当事者となってしまったアリアナは「言葉が出ない」と相当ショックを受けており、今後のヨーロッパツアーの日程をすべて保留にすることが報じられている。