実行犯は22歳のイギリス人男性
イギリスのマンチェスター・アリーナで行われた、人気シンガーのアリアナ・グランデのコンサート会場で起きた自爆テロについて、捜査当局がマンチェスター出身のサルマン・アベディ容疑者(22)を実行犯として特定したと発表した。
また、今回の爆発事件を受けて、当初から関与が疑われていた過激派組織イスラム国が犯行声明を発表。イスラム国の支援者と名乗る人物が、事件前に犯行予告のような映像をネット上に公開していたことも明らかになっている。ただし、この人物がアベディ容疑者と同一人物なのかはまだわかっていない。
現地警察は、容疑者が単独犯だったのか、それともグループの一員であったのかを慎重に捜査しているほか、事件に関与した疑いで23歳の男性を逮捕している。
多くの若者が犠牲に
現時点で、22人の死者と59人の負傷者が出ている今回の爆発事件。目撃者によると、現場にはくぎやボルトが散乱していたそうで、使用された爆発物が非常に殺傷能力の高いものであったことが判明。そのため遺体の損傷も激しく、身元の特定が難航している。
身元がわかっている犠牲者は現在たった5人。そのほとんどが10代や20代の若者で、まだ8歳の少女までもが犠牲になったことが明らかになった。
まだすべての犠牲者の身元が判明していないこともあり、行方不明になっている人たちの家族や友人は不安を募らせている。
事件後、アリアナはどうしている?
自身のコンサートで事件が起きたことに対して「言葉が出ない」と、相当ショックを受けていた様子のアリアナ。事件後、ツアーに同伴していた母と一緒にプライベートジェットでアメリカに帰国し、現在は家族とともに地元フロリダに戻っている。
今回の爆発事件を受けて、アリアナは今後予定されていたヨーロッパツアーの全公演の日程を延期すると報じられている。