22名が死亡、アリアナは慈善公演を開催へ
アリアナ・グランデが5月22日に開催したデンジャラス・ウーマン・ツアーの英マンチェスター公演にて、22歳の男が自爆テロを行いファンを中心に22名が死亡、50名以上が重軽傷を負った。
事件直後、アリアナはツイッターに声明を投稿。お悔やみを言うと共に、自身の公演でファンが犠牲になったことに対する責任の気持ちをにじませた。
打ちのめされているわ。心の底から、本当に本当に申し訳なく思っています。言葉がないわ
10代の娘を持つ父親がアリアナに公開手紙
アリアナのツイートに対して、アリアナのファンの父親がSNSに公開手紙を投稿。
13歳と12歳の双子という3姉妹の父親である映画プロデューサーのパトリック・ミルサップスは、アリアナのファンである娘たちの影響で自身もアリアナのヒット曲や出演ドラマを楽しんできたことを告白。「ツイートを読んで、君の誤解を解かなくてはいけないことがある」と語り、こう綴った。
1. 君が謝るべきことは何一つない。もしある間抜けが飲酒運転して君がマンチェスターで滞在していたホテルの隣で誰かを殺したら、君は責任を感じるかい?もし公演の前日に竜巻がマンチェスターを襲って君の公演に行くはずだった数名が亡くなったら、君は謝罪するかい?君の近くで正気を失った臆病者が悪意に満ちた行為をする事は、間抜けの飲酒運転や壊滅的な自然災害と同じくらい君に責任がないんだ。その点において、君のツイートは考え方がおかしい。
2. 君の職業柄、今、まわりの「エキスパート」たちは君が次に取るべき「戦略」を練っているだろう。(僕自身、昔はマネージメントをする「エキスパート」のひとりだったからね)。彼らにあっち行けと言ってやれ。1ヵ月休むように伝えて、向こう30日間に連絡を取ってきたらクビだと伝えてやるんだ。この「エキスパート」たちは君が今経験して乗り越えようとしていることを全く分かっていない。神に寄り添い、必要な支えと時間を与えてくれる家族や友達と一緒の時間を過ごしてほしい。好きなだけドーナツも舐めるといい(※アリアナは2015年に店舗に陳列されていたドーナツを舐めたことが発覚して謝罪した)。今の君はそれをしてもいいんだ。
3. そうして君の心の準備が出来た時、君の音楽が大好きな世界中の父親…いや、世界中の娘を代表して言う。また歌ってください。音楽は平和を語る世界言語だ。君が神から授かった贈り物を聴かせてくれるたびに、嫌な世の中が少しだけ嫌じゃなくなるのだから。というのが、娘を愛していて君のような存在がいることに感謝しているジョージア在住の太っちょな父親が頼まれてもいないのに語ったアドバイスだ。まずは君自身を気遣って。君のファンはどこにも行かないから。
この父親からの公開手紙はすでにツイッターで3万回近くリツイートされており、ネット上で拡散している。
アリアナ、慈善公演を開催へ
男性が手紙を公開した約3日後、日本時間の27日早朝にアリアナが再び声明を発表。マンチェスターに戻り、チャリティーライブを行うことを明かした。
私たちは前よりも、もっと団結し、助け合い、愛し合い、大きな声で歌い、優しく寛大に生きなくてはいけない。私は勇気溢れるマンチェスターに戻り、ファンと交流し、犠牲者とその家族への支援金を集めるための慈善公演をするわ。マンチェスターへの愛を示してくれたミュージシャンや友人に感謝したい。詳細は決まり次第、発表します。
事件を受けて多くのセレブがアリアナや犠牲者に対する応援メッセージを送っているが、慈善公演にはアリアナ以外に複数の大物ミュージシャンが出演するとウワサされている。
アリアナの兄が初の声明
アリアナが声明を発表したことを受け、事件以降にSNSの更新を止めていた兄でタレントのフランキー・グランデもツイッターで声明を発表。
僕も妹に同感だ。ヘイトや恐怖を増殖させてはいけない。僕らは団結して、愛と結束とエンパワーメントに溢れたメッセージを発信するんだ。これまでも言ってきたように、明るく輝き、悪が君の光を消し去ろうとする時は、その美しい魂の上にシェードをかけてより明るく輝くんだよ。
米TMZはアリアナの慈善コンサートは6月4日にマンチェスターにて催されると報道。8月12日・13日に幕張メッセで予定されている日本公演は予定通り行われることが開催側より発表されている。