『ババドック~暗闇の魔物~』
2014年にオーストラリアで公開されたホラー映画『ババドック~暗闇の魔物~』に登場する不気味な絵本の魔物ババドックは、存在を否定するほど強く、恐ろしくなっていく。
そんな恐怖の魔物がLGBTを支持するプライド月間である6月に、LGBTのアイコンとしてネット上を中心に大注目されている。
奇妙な魔物がLGBTのアイコンに?
LGBTのアイコンとして話題になった事の発端は、ある画像。
その画像とは、『ババドック~暗闇の魔物~』を配信しているNetflixの「LGBTQがテーマの映画」というカテゴリーに、同作が入っていたというもの。
この画像が拡散されたことで、ババドックがLGBTコミュニティの目に止まり、今ではLGBTを象徴とする「非公認の奇妙なアイコン」としてネット上で拡散されている。
ただ、実際に同作は、そのカテゴリーに入っておらず、拡散された画像は何者かによって修正されたものだと言われているけれど、今回の被害を受けたNetflixはまんざらでもない様子。
米Netflixは、6月のプライド月間に合わせて、公式ツイッターに「ババドックのように、ありのままのあなたになろう」というコメントと共に、ババドックの動画を投稿して、LGBT支持の声明をした。
ババドックが支持される理由
そんなババドックが今回、LGBTのアイコンとして注目されたのは偶然だったかもしれないけれど、LGBTの権利のために闘う多くの人は、ババドックの「存在を否定するほど強くなる」キャラクターに共感したよう。
本来なら恐怖にかられるババドックが心なしか少し優しく見えるのは、今回のおかげ?