娘が母の想いを代弁
米People誌が入手したロサンゼルス郡の検視局の公文書によって、昨年12月にこの世を去った映画『スター・ウォーズ』シリーズでレイア姫を演じた女優キャリー・フィッシャー(60歳没)の体内から、コカインを含む複数の薬物が検出されたことが明らかに。
そのことをうけ、キャリーの娘で母と同じく女優のビリー・ロードが米People誌に声明を発表した。
「私の母は人生を通して薬物依存および精神疾患と闘ってきました。最終的にそれが母の命を奪うことになってしまったのです。しかし、母はこれらの病気のせいで汚名を着せられようと、隠すことなくオープンに話してきました。母は、羞恥心が逆に薬物中毒や病に苦しむ人たちとその家族を苦しめると話していました。私は母のことをよく知っています。母は自分の死が、同じように病と葛藤する人たちにオープンになる機会を与えることを望んでいるはずです」
声明文の中でこう語ったビリーは、最後に「愛してるわ、ママ」と母への愛を口にした。
薬物依存や躁うつ病との長い闘い
ビリーの言う通り、キャリーは以前から自身の薬物依存と精神疾患についてオープンにしてきた。1987年に発表した著書『ポストカード・フロム・ザ・エッジ』では、13歳で初めて大麻を吸ったこと、さらにその後コカインやLSD、鎮痛剤などの薬物にも手を出したことを明らかに。
「やめることができなかった、というか、やめるのをやめてしまったの。薬物問題を抱えるなんて夢にも思ってなかった」
著書のなかで、薬物使用にいたった経緯やその当時の心境などを赤裸々に語っているキャリー。このほかにも、約30年前から「躁うつ病」を患っていることを公にしており、長年の治療の苦悩をたびたび口にしていた。
先日、亡くなったキャリーの体内から薬物が検出されたことで、改めて彼女の過去に注目が集まっている。これまで自身が抱える問題をオープンにすることで、多くの人々を勇気づけてきたキャリー。今回は、娘のビリーが声明文を通して、そんなキャリーの遺志を受け継ぐこととなった。