2016年から続いていたツアーの最終地である地元ロンドンのウェンブリースタジアムでの4公演がキャリア最後のツアーになると示唆し、7月2日の最終公演に注目が集まっていた人気シンガーのアデル。
しかし6月29日、アデルが喉の不調を理由に最後の2公演を中止に。まさかの展開で、もしかして「もう2度とアデルの姿をツアーで見られない!?」と波紋が広がっている。
以下、本人のコメント全文。
「何から話しはじめたらいいのかわかりません。ウェンブリースタジアムでの2日間は、私の人生において最大で最高のショーでした。長期ツアーなんて自分にはできないと思っていたので、最後に自分の故郷まで戻って来られたことに感動しました。でも実は2日とも声を出すのに苦労しました。いつもよりも声を張らなければならず、咳払いをしょっちゅうする必要もありました。とくに昨夜は。今日も喉の調子が悪かったので医者に喉を診てもらったところ、声帯を痛めていることがわかりました。医者からのアドバイスで、週末のショーは開催できないと言われました。ツラいなんて言葉では言い表せないぐらい傷ついています。できる応急処置や抗生物質での治療はすべて行いました。土曜日の公演だけでもと考えましたが、セットに向かうのさえ困難な状況です。みなさんを残してステージを後にすることも、目の前で倒れるわけにもいきません。残りの公演を口パクで乗り切ろうとも考えました。ただみなさんのためにステージに立ち、一緒にいるためだけに。けれど、私は今までそんなことを1度もしたことがないし、何万年たってもやるわけにもいきません。もしそれをしてしまったら、それは本当の私ではありません。ごめんなさい。みなさんを失望させてしまってごめんなさい。みなさんが大切な人と過ごすはずだった夜と一緒に作るはずだった思い出を台無しにしてしまってごめんなさい。あなたがチケット代と旅費に当てたお金を無駄にしてしまってごめんなさい。私がこの決断を簡単にしたとは思わないで欲しいです。これまで121公演をやり遂げてきて、あと2公演だったのに!ウェンブリースタジアムでの公演をキャンセルすることになるなんて自分でも信じられません。長かったツアーを最後までやり遂げることができず本当に無念です。この手紙を書かかずに済んだらよかったとも思います。昨年、このツアーが始まってから私の人生は色々な部分でびっくりするほど変わりました。だから、このツアーを最後までやりとげられないことは私自身もとても悔しいです。最後の4公演は私にキャリアにおける集大成になるはずでした。この手紙を書いたのは公演の中止が決定した直後なので、まだ詳しい話はできませんが、振替公演が行われない場合はもちろんチケットの返金をします。数日後にはさらに詳しい情報が出ると思います。ごめんなさい。私も深く傷ついています。改めて謝罪します。みなさんのことを愛しています。ごめんなさい。私のことを許してください」
これまでもステージ上でパニック障害を発症したり、「人前で歌うのが苦手」と発言したりしたりと、ツアーへの苦悩をたびたび口にしてきたシンガーのアデル。
振替公演が行われるのか、それともまさかの形でアデルのツアー人生に幕が下りてしまったのか。声明発表から数日が経っているが、現時点ではさらなる発表はない。