人気ドラマで同性愛者のイケメンを熱演
28歳のジャック・ファラヒーは、アメリカ映画協会が「テレビ番組オブ・ザ・イヤー」に選んだドラマ『殺人を無罪にする方法』に出演する俳優。
ジャックは同性愛者のコナー・ウォルシュ役を演じており、ドラマの中ではセックスシーンが多め。
『殺人を無罪にする方法』は、GLAAD(中傷と闘うゲイ&レズビアン同盟)が主催するGLAADメディア賞で最優秀ドラマシリーズ賞も受賞しており、ジャックは同性ファンからも熱い支持を受けている。
セクシャリティについて昨年まで言及せず
そんなジャックに対しては、以前からセクシャリティについての質問が絶えなかった。
『殺人を無罪にする方法』にて色仕掛けで次々と男性を落とす役を演じていることと、本人がセクシャリティに対する質問に明確な回答をすることを避け続けていたこともあり、インタビューではその話題があがることが多く、ジャックはそのたびに答えを拒否していた。
自分が誰と寝ているかを明かすことは、誰かの好奇心を満たすこと以外は何も達成しないージャック、Out誌で語って
自分はストレートだ、とカミングアウト
しかし2016年末、ジャックがSNSに手紙を公開して、セクシャリティについて初カミングアウト。ドナルド・トランプ氏がアメリカ合衆国大統領に就任したことを受けて書いた公開手紙で、こう語った。
コンバージョンセラピー(※1)を支持し、同性愛は選べるものであると考え、平等な結婚の権利が社会を崩壊に導くと信じている人が副大統領になってしまった。
僕は同性愛者ではないが、『殺人を無罪にする方法』ではHIV陽性の男性と異人種交際する役を演じている。しかし僕はこれまで、クローゼット(※2)という概念を壊そうとして自分のセクシャリティについて語ることを拒否してきた。認知の大切さを理由に、僕のセクシャリティに対するあいまいな答えに反対する人たちもいた。ただ結果的に、僕のやり方は平等への闘いの助けにはなっていなかった。僕はセクシャリティに対する理論的なディスカッションをしたいがために、このコミュニティを僕なりに支援できる力を放棄していたんだ。僕は今、これまで以上に、このコミュニティの味方として支援をしたいと思っている。
※1:治療を通して同性愛者を異性愛者にしようという試み。トランプ政権のマイク・ペンス副大統領は過去にこの治療法を支持する発言をしたとして問題視されている。
※2:英語では同性愛を告白しない・した状況をクローゼットの中・外にいるという表現を使う。
同性愛者か異性愛者かどうかという質問そのものがあがらないような社会になってほしいと願い、これまでは回答を避けてきたというジャック。しかしトランプ大統領がきっかけで、その決断を変えたという。
そしてジャックはこの手紙と共に、トランプ政権のもと支援が必要だとして、The Trevor Project(LGBT+の自殺防止団体)、Equality California(LGBT+の権利団体)、ACLU(移民支援も行う人権団体)、Southern Poverty Law Center(反ヘイト団体)、EarthJustice(環境問題を扱う団体)、The Young Center for Immigrant Children's Rights(幼い移民を支援する団体)、Planned Parenthod(医療提供団体)への支援をお願いした。
好みのタイプは、もののけ姫!?
手紙を公開した後も、チャリティへの募金集めに協力したり、人権マーチに参加したりと、慈善運動に熱心に取り組んでいるジャック。
そんな彼、じつは大のジブリファン。
ジブリ映画の中で好みの女性は、もののけ姫だそう。