進化するオモチャから子供を守れ
現代のネット社会におけるテクノロジーの進歩に合わせて、注意が必要となるのが、あらゆる経路からの個人情報の流出。
昨今では、パソコンやスマホ、タブレット端末だけでなく、子供用のおもちゃでもインターネットに接続して楽しめるアイテムが普及している。
そんななか、今週、米FBIが「スマートトイ」と呼ばれるネット接続が可能な玩具に対して、個人情報漏洩のリスクがあると警告。

悪質なハッカーにより子供だけでなく家族の個人情報が盗み取られる!?
同局の公式サイトで公開された勧告文では、「マイク端子、カメラ、GPS、データ保存機能、音声認識機能を内蔵した製品には、何者かによって個人情報を盗み取られる恐れがある」と注意を促している。
世界ではすでに販売が禁止された玩具も
ドイツでは今年2月、米玩具メーカー、ジェネシス・トイズが製造販売しているおしゃべり人形のケイラ玩具がハッカーの標的になる恐れがあるとして販売禁止に。

おしゃべり人形のケイラは、アメリカ本国では現在も販売されている。今のところはこの玩具に関連するネット犯罪などは報告されていない。©MyFriendCayla
同製品は、人間さながらのリアルな会話を楽しめるとともに、スマホにダウンロードしたアプリと連動して、さまざまなアクティビティを体験できる画期的な商品だが、子供との会話を録音できる機能がついており、名前や住所、家族構成、通っている学校や趣味趣向などのあらゆるプライバシーに関わる情報がネット上に流出したり、悪用されかねないことから、販売が禁止とされた。
FBIは親たちに対し、スマートトイの購入の際にはセキュリティ上の不備に関する報告が無いかメーカーからの情報を事前に確認することや、安全な環境でのみネットに接続することなどを推奨している。
子供の玩具までもが個人情報流出の危険に晒されるとは、まるでスリラー映画の世界のよう。すごい社会になってしまった。