第74回ベネチア国際映画祭2017で初公開
現地時間8月30日から9月9日まで開催される第74回ベネチア国際映画祭2017で、マイケル・ジャクソン「スリラー3D」が世界初公開されることが明らかになった。
1982年にマイケルがリリースした楽曲「スリラー」のショートフィルム(現在のMVにあたる)は、1983年にロサンゼルスのAVCO劇場で初上映され、3週間連続満員御礼を記録した作品。
ミュージックビデオの枠をはるかに超える興奮を生み出し、時代を代表する作品となったこのクリップは、30年以上が経った今も記憶に残る歴史的名作となっている。
また、本作はショートフィルムとしては史上初のアメリカ国立フィルム登録簿入りを果たし、アメリカ議会図書館でフィルムが永久保存される事になった唯一のMVでもある。
オリジナルの世界観を維持「スリラー3D」
「スリラー3D」 制作にあたっては、オリジナルで監督を務めたジョン・ランディスが再び監督を務め、オリジナルの風合いをそのまま届けるために、マイケルのアーカイブに保存されていたオリジナルの35mmフィルムのネガをもとに、最新技術を駆使して伝説の映像を3D化した。
ジョン・ランディス監督は、この発表を行うにあたりこうコメント。
「マイケル・ジャクソンのスリラーを、復元どころかさらに素晴らしい形に生まれ変わらせることができるなんて、本当に嬉しいよ!素晴らしい技術の進歩を存分に活かして、ビジュアルだけじゃなく、オーディオも3D化し、まったく新しいレベルに引き上げることができた。「スリラー」はとてもトラッド(伝統的)な撮り方をした映像だと思うんだけど、3Dを使ってクリエイティブな爆発を起こすことができたよ。警告しておくけど、かなり衝撃的な驚きがあるよ!」
1983年から1990年までのあいだVHSで販売されていたが現在は絶版となっている、「スリラー」のメイキング・ドキュメンタリー『メイキング・オブ・マイケル・ジャクソンズ・スリラー』も、今回のベネチアで初めて劇場上映される。