今年9月、シアトルでみんなが気づかない内にとても大きな変化が起きていた。
「ストローレス・シアトル(Strawless Seattle)」という月間キャンペーンが実施され、野球場や水族館、レストラン、バーなど、シアトルの100以上の公共施設からプラスチックのストローが消えたのだ。
アメリカでは1日に5億本のストローがたった1回使用されただけで廃棄されており、その多くが海のゴミへと変わっている。このままの使用を続ければ、2050年には海中のプラスチックゴミの数が魚の数を上回ると言われている。
この問題にストップをかけようと全米で「ストローレス(ストローのない)」活動の拡散に力を入れているのが、俳優のエイドリアン・グレニアーが設立した団体「ストローレス・オーシャン(Strawless Ocean)」。
エイドリアンは一般人も参加できる「# StopSucking」というキャンペーンを展開していて、このハッシュタグを使ってストローレスな生活を宣言してそれに挑戦してみるよう促している。
お店で「ストローは結構です」と言ってみたり、使い捨てではないストロー付きカップを手に入れてそれを使用したり、ちょっとした行動が地球にとって大きな助けになる。
※写真はゴミで汚れた海の中で綿棒にしがみつくタツノオトシゴ。海の現状を伝える写真として今年ネット上で大きな脚光を浴びた。