社会現象的ヒット曲に合わせてダンスパーティが勃発
2017年12月のとある日、ニューヨーク市地下鉄の42丁目-7番街駅にいた乗客たちの間で突如、即興のダンスパーティが開催。
人種や年齢を問わず、見知らぬ人同士が、ある曲を口ずさみながら思い思いのダンスを披露し合って大盛り上がりに。
Play "Bodak Yellow" anywhere and a party will start, guaranteed. @iamcardib brings the people together. #nycsubway pic.twitter.com/Aafm05qsHN
— Matt (@mattwhitlockPM) 2017年12月3日
きっとまた、数年前から流行中のフラッシュモブ(※)の一種か何かだろうと思いきや、じつはコレ、まったくの仕込みなし。
※インターネット上や口コミで呼びかけた不特定多数の人々が申し合わせ、雑踏の中の歩行者を装って通りすがり、公共の場に集まって前触れなく突如としてダンスや演奏などを行うこと。
この即興ダンスパーティのキッカケとなった、“ある曲”とは、新人女性ラッパー、カーディ・Bのデビュー曲「ボダック・イエロー」。
9月に米ビルボードチャートHot100で人気シンガーのテイラー・スウィフトの話題曲「ルック・ホワット・ユー・メイド・ミー・ドゥー」を抜いて1位に輝いた同曲は、以来、現在までずっとトップ10位圏内をキープし続けて、現在アメリカで社会現象的ヒットを記録中。2017年を代表する1曲となっている。
ある男性が、地下鉄駅構内で自身の音楽プレーヤーに繋いだスピーカーから、大音量でこのノリノリのラップソングを流したことで、その場にいた人々が反応。みんなが笑顔になり、大合唱しながらのダンスパーティに発展したというわけ。
元ストリッパーという異色の経歴を持つカーディは、「ボダック・イエロー」のスマッシュヒットにより大ブレイク。人気セレブたちからも熱いラヴコールを受けるなど、一躍「時の人」となっている。
女性ラッパーが単独制作した楽曲でビルボードHot100の1位を獲得したのは、1998年にシンガーのローリン・ヒルの楽曲「ドゥー・ワップ」以来、じつに19年ぶりとあり、カーディは音楽界の歴史に名を残す快挙を成し遂げている。