日本にも多くのファンを持つゾンビ・アポカリプス作品『ウォーキング・デッド』や、サスペンス映画『サイコ』を題材にした『ベイツ・モーテル/サイコキラーの衝動』などの大ヒットで、海外ドラマの1つのジャンルとして定着した「ホラー」。
そんななか、今、海外で高い評価を得ているホラー・ドラマがある。それは、ホラー映画界の金字塔と呼ばれる名作映画『エクソシスト』を現代風にアレンジして復活させたドラマ『エクソシスト 孤島の悪魔』。その日本初放送が2018年1月26日(金)よりスターチャンネルで開始する。
映画版とはひと味ちがう、ドラマならではの恐怖でホラーファンたちを震撼させている、同作の魅力にフォーカス!
海外のレビューサイトで高評価を獲得
プロの評論家と一般視聴者の双方からのレビューがあることから信頼度が高く、「次に見る作品はどれにしよう?」と迷ったときに参考にするエンタメ好きが多い、海外の有名レビューサイトRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)。『エクソシスト 孤島の悪魔』は、ここで高評価を得ている。
評論家からのポジティブな評価は、なんと100%(10段階評価中7.6スコア)、一般視聴者からは94%(5段階中4.7スコア)と、いずれも満足度の高さを示す数字となっている。
さらに、映画、ドラマ、ビデオゲーム関連情報の総合オンラインデータベース、Imdb(インターネット・ムービー・データベース)でも、ユーザー評価が10点満点中8.2とかなり高いスコアをマーク。この数字は、前述の人気ホラー・ドラマ『ウォーキング・デッド』(スコア:8.5)や、『ベイツ・モーテル/サイコキラーの衝動』(スコア:8.2)と肩を並べるもの。
辛口な評価やコメントが飛び出すことも多いこれらの有名サイトで高い評価を得ているというのは期待が持てる!
1973年に公開された、ウィリアム・フリードキン監督作品の映画『エクソシスト』は、“エクソシズム(悪魔祓い)”をテーマにした戦慄の内容で世間に衝撃を与え、アメリカで社会現象を巻き起こすほどの人気に。その年のアカデミー賞で、ホラー映画としては史上初となる作品賞、監督賞を含む全10部門にノミネートされるという快挙を成し遂げている。
その後3作の続編が製作されたほか、現在も“エクソシズム”をテーマにした作品や、手法を模倣した作品が作られるなど、ホラー映画界のパイオニアとして数々の作品に影響を与えている。
ホラー・ファン必見! 現代に蘇る“ホラー映画の金字塔”
“ホラー映画の金字塔”と呼ばれる名作中の名作を現代に蘇らせたのが、2016年秋にアメリカで放送を開始したドラマ版『エクソシスト』のシーズン1。
映画第1作目から40年後の世界を舞台に、悪魔に取りつかれた一家と、それに立ち向かう2人の神父の命懸けの戦いを描いた同作では、物語が進むごとに映画版と絶妙にリンクして、40年目の衝撃の真実が次々と明らかになっていくという、観る人を「なるほど、そうきたか! 」と唸らせる展開が話題に。
ドラマ版ならではの手法で描かれる新たな恐怖にくわえ、『エクソシスト』の代名詞ともいえる、悪魔が憑依した人間の回転する首や、お馴染みの戦慄のテーマ曲も使われるなど、映画版のファンも納得の作品となった。
絶海の孤島を襲う数々の怪現象に震える
そんなシーズン1から一転、舞台をミステリアスな孤島に移して展開されるのが、シリーズ第2作目となる『エクソシスト 孤島の悪魔』。
今度の悪魔の標的は、心に闇を抱える身寄りのない子どもたちを預かるファミリーホーム。まるで何かに導かれるかのように、ある偶然から施設へとやってきた神父たちは、彼らを保護する管理人や児童相談所職員らともども悪魔との壮絶な戦いに巻き込まれていく。
閉ざされた孤島で巻き起こる数々の怪現象の裏には、彼らが知る由もなかった悲しい真実が隠されていて…。
さらに、サブストーリーではローマ法王のお膝元であるバチカン市国に暗い影を落とす、より大きな陰謀や脅威についても描かれる。
個性豊かなキャストが集結
シーズン2では、エクソシスト(悪魔祓い師)である2人の神父たち以外のキャストは、ほぼ総入れ替えに。前シーズンとはガラリと変わったフレッシュな顔ぶれが新たなストーリーを伝える。
<前作から続投の実力派メインキャスト>
エクソシストとしては、まだ成長過程にあり、さまざまな葛藤を乗り越えながらも、マーカス神父の導きのもと独自の能力を見出していく心優しいトマス・オルテガ神父を演じるのはドラマ『センス8』にも出演したメキシコ人俳優のアルフォンソ・へレラ。
もう1人のエクソシストは、幼い頃教会に売られ、悪魔祓いのエキスパートとして育てられたものの、ある理由から一時期は力を封印していた過去を持つマーカス神父。聖職者としてはタブーとされる同性愛者の彼を演じるのは、エミー賞受賞ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』や映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016)』の実力派、ベン・ダニエルズだ。
前シーズンでの悪魔との闘いを通して固い信頼関係を築いた、性格もバックグラウンドも違う2人の牧師が、ファミリーホームの住人たちを救済するため、再び息の合ったチームワークを見せる。
<制作陣に「彼しかいない! 」と言わしめたアジア人俳優>
今シーズン、とくに注目なのは、ファミリーホームを運営する元児童心理学者で、5人の里子を預かる父親的な存在のアンドリュー・キム役(通称アンディ)を演じるジョン・チョー。
映画『スター・トレック』シリーズへの出演でも知られる彼は、ハリウッドで最も有名なアジア人俳優の1人。
同作の制作総指揮を手がけるジェレミー・スレイターは、物語の鍵を握る複雑な役どころであるアンディを演じるのは「絶対にジョンしかいない!」と彼の出演を熱望。ジェレミーは、制作初期の段階から当て書き(※)にしていたと米Entertainment Weeklyに明かしており、アメリカン・ホラーにアジア人がメインキャラクターとして登場するという異例のアイディアに「ぜひ、挑戦してみたい! 」と賛同したジョンが出演を決めたという。
※演劇や映画などでその役を演じる俳優をあらかじめ決めてから、脚本を書くこと。
<不気味さを漂わせる個性派子役たち>
間もなく18歳になるため退所時期が迫っているファミリーホーム最年長の少女ヴェリティには、映画『デッドプール』で主人公のデッドプールの仲間、ネガソニックを演じた注目女優のブリアナ・ヒルデブランドがキャスティング。
そのほかの里子を演じる子役の面々も、オーディションにより選ばれた実力派ばかりで、みんなそれぞれ、どこかミステリアスな“不気味さ”を漂わせている。
個性豊かな登場人物たちの中から「悪魔に利用されてしまうのは一体誰? 」と、疑心暗鬼になりながら推理するのも、この作品の醍醐味!
ただ怖いだけじゃない! 家族の絆に感動
製作総指揮を務めるジェレミー・スレイターは、これまでに、マーベル・コミックの人気シリーズをドラマ化した『ファンタスティック・フォー』や、日本の漫画をハリウッド映画化した『デスノート』などの話題作を手がけてきた注目のクリエイター。
そんな彼は、じつは、エンタメ業界に足を踏み入れる前は、6年間に渡って里子関係の仕事をしていたという。「里子たちが直面している世界がどんなに大変でトラウマとなるものかということを目の当たりにしたよ。それと同時に、そういった環境で生きていくには、とても深い愛情と強さが必要だということも学んだんだ」と語るジェレミーは、当時の経験をインスピレーションに、心に傷を負った子どもたちを預かるファミリーホームを舞台とした作品を作ることを決意。
シーズン1ではアメリカの伝統的な家族を描いたのに対し、今作では、それぞれ別々の場所からファミリーホームへと送られ、血のつながりは無いながらも兄弟のように身を寄せ合って生活する里子たちと、彼らを必死に守ろうとする父親代わりのアンディという、新しいカタチの家族の絆が描かれる。
ジャパニーズ・ホラーにヒントを得た演出も
シーズン2のロケーションとして草木が鬱蒼と生い茂る孤島が選ばれた背景には、逃げ場のない閉塞感を表現するためや、美しい自然がより恐怖心を煽るという理由とともに、日本のホラー映画からの影響も。
同作のエグゼクティブプロデューサーのショーン・クロウチは、2017年の夏に行われたコミコンでのインタビューで「日本のホラー映画の恐怖は自然がベースとなっているものが多いが、本作にはその影響がみられるかもしれない」と、ジャパニーズ・ホラーが得意とする心理的な恐怖演出が随所に取り入れられていることを明かしている。
「このシーンはもしかして日本の映画にヒントを得たものかも?」と、意識して観ても面白いはず。
海外のドラマ好きやホラーファンを満足させている話題のドラマ『エクソシスト 孤島の悪魔』は、2017年12月に本国アメリカで最終話が放送されたばかり。日本では、1月26日(金)よりスターチャンネルで独占初放送がスタートする。
スターチャンネルでの放送スケジュール
『エクソシスト 孤島の悪魔』(全10話)
【STAR1 プレミアム 字幕版】
1/26(金)より毎週金曜よる11:00 ほか ※1/26(金)は第1話無料放送
【STAR3 吹替専門 二ヵ国語版】
1/31(水)より毎週水曜よる11:30 ほか ※1/31(水)は第1話無料放送
公式サイトはコチラ
<さらに、新シリーズの原点 『エクソシスト』も一挙放送!>
【STAR1 プレミアム字幕版】
1/11(木)& 1/12(金)深夜~翌日朝5話ずつ一挙放送
【STAR3 吹替専門二ヵ国語版】
1/18(木)& 1/19(金)深夜5話ずつ一挙放送