「完璧ではない世界に」
2017年のAWキャンペーンから「Go With The Flaw(完璧なんて、ない。)」をテーマに、欠点を恐れないことを訴えてきたディーゼル。
SNSの普及により、多くの人が完璧を求めるようになった世の中をチクリと刺す動画を作ってきたディーゼルが、今度は「Keep The World Flawed(完璧ではない世界に)」をテーマに、2018年SSの新キャンペーン動画を公開した。
そんな同ブランドが公開した新しいキャンペーン動画が、強烈なインパクトを放っている。
整形で手に入れた美、その先にあるもの
まず動画に登場するのは、Tシャツにジーンズを着用した好青年。ルックスも申し分ないように見えるけれど、彼にとっては耳が大きすぎることがコンプレックスなよう。そこで男性は、美容整形をすることを決意。
自分の思い通りの耳を手に入れた男性は、コインランドリーで出会った美女と恋に落ち、やがて子供を授ける。
その出産に立ち会った男性は、なんと生まれた子供を見て驚愕の事実を知る。子供を産んだ女性もまた、男性の顔を見て「ノー」と驚きのひと言。
じつは、この女性も出産する1年前にコンプレックスであった大きな鼻を整形していた。
そんな2人のコンプレックスを子供が受け継いで生まれたことで、お互いに整形の事実を知るのだが、それでも変わらず生まれてきた子どもに愛情を注ぎ、幸せそうな家族の姿が映されて動画が終わる。
完璧を求めるSNS、ひと昔前より一般的になった美容整形、身近にある現代社会を描写したこのキャンペーン動画を通して、ディーゼルは完璧ではない美しさを訴えた。