娘に「ぎょう虫症」をうつされる
夫で俳優のダックス・シェパードとの間に生まれた、4歳になる長女のリンカーンちゃんと3歳の次女デルタちゃんのママでもあるクリスティンは、米Netflixの人気トーク番組『ザ・ジョエル・マクヘイル・ショー』に出演。
そのなかで、「じつは2週間前にぎょう虫症にかかったの。本当よ」と告白。次女のデルタちゃんが感染源となり、一家が一時パニックに陥ったことを明かした。
日本でも、2015年度までは主に小学校低学年の児童を対象に頻繁に検査が行われていたので、すぐにピンと来た人も多いかもしれないが、「ぎょう中症」または「ぎょう虫感染症」とは、口から感染し、ヒトの盲腸部に宿り成長する白い糸くず状の寄生虫である「ぎょう虫」により発症する疾患。一般的によくある症状としては、肛門周囲の強烈なかゆみや、かゆみによる睡眠困難などがある。
クリスティンいわく、痛みはないものの「すごく痒かった」そう。「15歳以上の感染者の半数は何の症状も感じないみたい。子供は口によく手を入れたりするからかかりやすいの。ぎょう中は口の中に卵を産むのよ。グーグルで検索してみて、ものすごく感染しやすい病気だってことを知ったわ」と話している。
娘たちと。LAセレブにしてはめずらしく、クリスティンは娘たちの顔をSNSで公開していない。
クリスティンはダコタちゃんの便の中にぎょう虫を目撃したとも告白。「ウンチまでちゃんと観察しないとダメ。娘のお尻を拭いたときに白い小さな虫を発見したわ。すっごく気持ち悪かった」と視聴者たちに注意を促した。
夫のダックスと長女のリンカーンちゃんは運よく感染していなかったものの、後日娘たちが通う幼稚園を訪れたところ、床に貼られていたカーペットがすべて取り払われており、どうやら集団感染が起こったようだとも明かしていた。
感染源と予防法
ぎょう虫は感染力が非常に強く、子供だけでなく大人も感染する。衣類や下着、室内のカーテン、じゅうたんなどに付着した卵が人に触れることで感染するほか、地面に落ちた卵が掃除や人が動くことで舞い上がり口に入る塵芥(じんかい感染)も起こりうるとされており、学校や職場はもちろん、家庭内や銭湯など、人が密集している場所ならどこでも感染のリスクがある。
横浜市衛生研究所がオンラインで公開している資料によると、ウ予防のためには、爪を噛んだり、肛門のあたりを直接手で掻いたりするのはやめること、用を足した後、食事の前、赤ちゃんのオムツを替えた後などには手をよく洗い、入浴の際には浴槽に入る前にシャワーなどで肛門周囲を洗浄することなどが推奨されているほか、ぎょう虫の卵は日光に弱いため、ふとんや下着を清潔にして日向干しにすることなどを呼びかけている。
セレブでも感染してしまう「ぎょう虫感染症」。これから温かくなるにつれて外に出る機会も増えるので、ぜひ日頃から注意したいものだ。