第90回アカデミー賞で、映画『スリー・ビルボード』のフランシス・マクドーマンドが見事最優秀主演女優賞を獲得した。

 『スリー・ビルボード』は、アメリカ・ミズーリ州の田舎町で、娘がレイプされ殺された母親ミルドレッドが、事件解決しない警察に腹を立て、巨大な広告看板に警察に対しての批判をかかげ、それがきっかけにストーリーが広がっていくドラマを描いた作品。

画像: アカデミー賞2018、主演女優賞は『スリー・ビルボード』のフランシス・マクドーマンド

 第74回ベネチア国際映画祭で脚本賞、同年のトロント国際映画祭でも最高賞にあたる観客賞を受賞し、今回のアカデミー賞でも有力候補として注目されていた。そんな今作で母親ミルドレッドを熱演したフランシス・マクドーマンド(60)が、2度目となる最優秀主演女優賞を獲得。

ベテラン女優のフランシス

 アメリカ出身のフランシスは、映画『ブラッド・シンプル』で映画デビュー。その後同作の監督を担当し、巧妙に練られた脚本でファンを集めるコーエン兄弟のジョエル・コーエンと結婚。コーエン兄弟の作品には多く出演し、コーエン兄弟がメガホンを取った『ファーゴ』で主演女優賞を受賞し、その後『あの頃、ペニーレインと』や『スタンドアップ』でも助演女優賞にノミネートされたベテラン女優。

 今回の主演女優賞ノミネートは、『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』のメリル・ストリープや、『レディ・バード』のシアーシャ・ローナンなど手ごわいライバルがいたが、そのなかでの受賞となった。

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