遅咲きの実力派俳優
ついに日本でも公開が始まった、アメリカで大ヒットを記録している映画『ブラックパンサー』。マーベル初の黒人ヒーローを描いた話題作で見事主役に抜擢されたのは、30代半ばでブレイクを果たしたいわゆる遅咲きの実力派俳優チャドウィック・ボーズマン(40)。
実在するアフリカ系アメリカ人初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソン役で主演を務めた2013年公開の映画『42 〜世界を変えた男〜』での演技が高く評価されたことが転機となり、一躍人気俳優の仲間入り。その後、映画プロデューサーとして2作品に携わるなど、俳優以外の活動でも注目を集めている。
満場一致でブラックパンサー役に抜擢
そんな長い下積み時代を経た彼がブラックパンサー役に抜擢された経緯が、ファンのあいだで「エリートコース」と話題になっている。というのも、チャドウィックはブラックパンサーを演じるにあたりオーディションを一切受けておらず、ある日、マーベル・スタジオからかかってきた電話1本で同役を演じることが決まったからだ。
現在、マーベル作品でスーパーヒーローを演じるスターの多くが、オーディションを受けてその役を勝ち取ってきた。映画『アベンジャーズ』シリーズでチャドウィックと共演する、キャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスやスパイダーマン役のトム・ホランドも同様のプロセスを踏んでいる。
そのため彼のようにオーディションに参加せずに主役に抜擢されるのは異例中の異例。
ちなみに、マーベル・スタジオの製作社長ケヴィン・ファイギは、プロデューサーなどの重役を集めた会議でブラックパンサー役を誰にするか検討した際、ほぼ全員がチャドウィックの名前を上げたことを米メディアCBRに明かしている。
演技以外の才能もアリ
『ブラックパンサー』が大ヒットしていることを受け、今後さらに俳優として活躍の場を広げることが予想されるチャドウィックだが、実は演技だけでなく歌の才能もあるのをご存じだろうか?
動画の0:48秒あたりからチャドウィックが歌っているのが聞けます。
2014年にアメリカで公開された映画『ジェームス・ブラウン〜最高の魂を持つ男〜』で、今は亡き音楽界のレジェンド、ジェーム・ブラウンを演じた際に歌声を披露して話題となっていたチャドウィック。しかし、そのことを知らなかったファンも多かったようで、今回『ブラックパンサー』を見て初めて彼のことを知った人たちを、「ブラックパンサーは歌も歌えるのか!?」と驚愕させている。