飼い猫への愛を永遠のものに
マカー二・テラーというモデル名で活動しているあるアメリカ人女性が、10歳になる飼い猫の“ギズモ”の毛から抽出されたインクを使ったタトゥーをゲット。その出来栄えをインスタグラムを通じて公開した。
動物や人間の髪などから医療技術により抽出した有機炭素をミックスしたタトゥー用インクを開発しているスイスの会社Skin46(スキン・フォーティーシックス)のインクを使い、脚の付け根からお尻の脇にかけて巨大なギズモの顔のタトゥーを入れたマカー二。体中にたくさんのタトゥーが入っている彼女は、ギズモへの愛を永遠のものにするため、この試みを思いついたそう。
マカー二は、毛長種であるメインクーンのギズモの毛5グラムをSkin46に送り、インクとして生成されて戻って来たものを、カリフォルニアにある行きつけのタトゥーショップへ持っていき、担当アーティストにこのインクを使って施術を依頼。
インク作成のためにかかった費用は700ドル(約7万5千円)で、猫の毛5グラムあたり、小さなタトゥー30個分、もしくは大きなタトゥー10個分相当に使用できる量のインクが作れるとされている。
Skin46の利用者には、亡くなった近親者や恋人、ペットなどの思い出を体に刻みたいという人が多いそう。「人体に害は無いのか?」と不安になるものの、Skin46の公式サイトによると、同社のインクは、ヨーロッパほかアメリカ、カナダ、オーストラリア、日本でのタトゥー用インクの安全基準を満たすとしている。
海外でも何かしらの意味や思い入れを込めてタトゥーを入れるという人が多いが、大切な人やペットの体の一部からできたインクを自分の皮膚に刻むという行為により、まるでその相手と永遠に一緒に居られるような気分になれそうだと評判となっている。