スティーブン・ホーキンス博士からの「最期の贈り物」が感動的だと話題になっている。
「最期の贈り物」に思わず涙
先日、76歳でこの世を去った「車いすの天才科学者」として知られる宇宙物理学者、スティーブン・ホーキング博士の葬儀が彼が長年在籍していた英名門ケンブリッジ大学の教会で現地時間3月31日に執り行われた。
ホーキング博士からの「最期の贈り物」が届いたのは、まさにその葬儀が行われている最中だった。
葬儀の翌日4月1日がキリスト教の重要なイベントのひとつであるイースター(復活祭)だったこともあり、その前日にあたる31日に地元ケンブリッジのとある場所で数十名のホームレスたちに無償で食事が提供されたのだが、テーブルに飾られた花に添えてあったカードを見るとこんなメッセージが書かれていた。
「今日のランチはスティーブンからの贈り物です…。― ホーキング・ファミリーより」
食事会を主催したボランティア団体によると、正確にはホーキング博士が自ら手配したものではなく、親族から多額の寄付金とともに「スティーブンの名前で食事を提供してください」とお願いされたものだった。そんな家族の心づかいによって実現したホーキング博士からの「最期の贈り物」に、多くの人たちから感動したとの声が集まっている。