アリアナ・グランデの新曲「ノー・ティアーズ・レフト・トゥ・クライ」のMVに映り込む“1匹の虫”の存在に秘められた意味に思わず感動。

ラストシーンに映り込む1匹の虫

 約2年ぶりとなる新曲「ノー・ティアーズ・レフト・トゥ・クライ」のリリースと同時に同曲のMVを公開したアリアナ。

 ぐるぐると回転する不思議な世界を描いた幻想的な映像には、ある1匹の虫が紛れこんでいる。

 その虫とは、アリアナがオレンジの夕焼けが反射する川辺に座り、愛犬とキャッチボールをする最後のシーンで、画面下にチラリと登場する「蜂」。

画像: ラストシーンに映り込む1匹の虫

 言われなければ見逃してしまいそうな一瞬のショットだが、この「蜂」にはアリアナの深い思いが込められている。

  

「蜂」が意味するもの

 「蜂」は、2017年5月、イギリス・マンチェスターで起きた爆破テロの犠牲者を追悼するシンボルとして知られている。もともとは、18世紀にマンチェスター市民たちが「知恵を持ち寄り、協力し合う」という意味を込めて街のシンボルとして選定したものだが、事件以降は、爆破テロの被害者たちへの支援の意味も併せもつものとなった。

画像: 事件後には犠牲者たちへの追悼の意を込めて蜂をモチーフにしたタトゥーを入れる人が続出した。

事件後には犠牲者たちへの追悼の意を込めて蜂をモチーフにしたタトゥーを入れる人が続出した。

 同事件の発生当日、直前まで現場となったコンサート会場でツアー公演を行っていたアリアナは、少しでも被害者やその家族への追悼・支援になればと事件が起きた翌々週にチャリティー・コンサートを開催。さらにチャリティソングをリリースして、その収益を支援金として寄付するなど、サポートの輪を世界中へと拡大した。

画像: 追悼コンサート『ワン・ラブ・マンチェスター』の様子。

追悼コンサート『ワン・ラブ・マンチェスター』の様子。

 そんな経緯からマンチェスターの名誉市民にも選ばれたアリアナは、事件から1年近くが経った今、「あの悲劇を決して忘れてはいけない」という思いを込めて「蜂」のシンボルを新曲のMVの中に忍ばせたのだ。

 この「蜂」の存在に気がついたファンやマンチェスター市民たちからは、彼女のさりげない計らいに「心を打たれた」、「思わず涙した」という声が相次いでいる。

 新曲のタイトル「No Tears Left To Cry」は日本語にすると「もう流す涙は残っていない」という意味。この曲が伝える、「涙を流した日々を糧に、強い心を持ち、元気に生きていこう」という世界に向けたポジティブなメッセージは、この1匹の「蜂」にも表れている。

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