アメリカの根深い差別問題に切り込んでいく、名門大学を舞台にした青春ドラマ『親愛なる白人様』のシーズン2が、5月4日に配信される。
『親愛なる白人様』シーズン2が5月に配信
『親愛なる白人様』は、今でも白人優位が続く米アイビーリーグの名門ウィンチェスター大学に通う有色人種の学生を主人公に、ミレニアル時代における社会的不公正、文化的偏見、デモ運動に立ち向かっていく姿をコメディタッチで描いた作品。
人種や性的マイノリティなど、アメリカが直面するリアルな差別問題などを題材としながらも、ユーモアたっぷりに、時には辛辣な皮肉や自虐を含んだストーリーは大きな話題を呼び、同作のシーズン1は、映画批評サイト「ロッテントマト」で、なんと100%のレビューを獲得した。
エピソードの1つには、黒人を示す差別用語でありながらも、ヒット曲の歌詞にも登場する「ニガー(N****r)」という言葉について、黒人同士で言い合うのはOKだけど、白人が黒人をそう呼ぶのは、たとえ歌詞を歌っただけでも差別にあたるといったことで言い合いになるシーンが登場する。
こうした人種の違いで言葉のとらえ方が変わることや、ささいな考え方のギャップなど、センシティヴで話し合いづらい話題に踏み込んだ同作は、本質的な差別について考えさせられる。
とくにアメリカで実際に起こっている社会問題を、議論しづらいリアルなシチュエーションが描かれている一方で、重くなりすぎずにクスっと笑ってしまう絶妙なストーリー展開は、多くの人の心をキャッチした。
1話ごとに話し手となるキャラクターが変わりながら、問題を乗り越え結束を深めていったシーズン1。シーズン2は、どんな展開になっていくのか?
『親愛なる白人様』のシーズン2は、5月4日よりNetflixから配信される。