「結束バンド」で作られた後光ティアラ
テーマである『ヘブンリーボディ:ファッションとカトリックのイマジネーション』に合わせて、聖人をイメージした“後光”をモチーフのティアラやヘアアクセサリーを着けて登場したセレブが多かった今回のメットガラ。
2016年に俳優のジョニー・デップとの泥沼離婚で世間を騒がせた、映画『ジャスティス・リーグ』の女優アンバー・ハードもその1人で、背中の大きなカットアウトと長いトレーンが特徴のキャロリーナ・へレラ(Carolina Herrera)の真っ赤なハイネックドレスで登場した彼女の頭には、ゴールドの“後光ティアラ”が装着されていた。
一見、金属を使って精巧に作られているように見える、このティアラだが、光線をイメージした部分に使用されているのは、なんと、電子機器の配線コードをまとめるという主な用途以外にも、さまざまな方法で活用できる便利アイテムとして知られる「結束バンド」。
ゴールドのペイントを塗った2種類の長さの結束バンドを土台となるヘアバンドに固定することで、見事に後光を表現している。
このアイテムは、アメリカ・シアトル発のブランド、アパティコ(Apatico)のもの。同ブランドは、デザイナーのメーガン・ビショップによる一風変わった素材を使ったハンドメイド・アクセサリーや小物を展開しており、フェティッシュの要素を取り入れたパンク風なデザインが海外のファッションマニアたちの間でひそかに話題となっている。
結束バンドは、ホームセンターなどで100本入り/400円ほどで購入が可能。少し気が早いが、メットガラでのセレブたちの装いに影響されて、「今年のハロウィンには聖人の仮装をしようかな」と計画している人は、アンバーの後光ティアラを参考に自分で手作りしてみては?