最新アルバム『レピュテーション』を引っさげたワールドツアーをついにスタートさせたシンガーのテイラー・スウィフトが、過去にバトルを繰り広げた「ある人物」をやんわりとディスった。

ネットいじめに言及

 現地時間の5月8日、米アリゾナ州・グレンデールにあるユニバーシティ・オブ・フェニックス・スタジアムで世界ツアーをスタートしたテイラー。最初の公演となったこのステージでのMC中にテイラーは、数年前に自身が巻き込まれたという「ネットいじめ」に言及。こんな風に熱弁した。

 「2年くらい前、誰かさんが私のことをSNS上で『ヘビ(=嘘つき・裏切者・陰険な人)』呼ばわりしたわ。そして、それが世間に広まった。たくさんの人々がSNS上で私を悪く言うようになって、しばらくの間どん底を味わったの。自分でも、乗り越えられるかどうか自信が無くなったこともあった。私が『ヘビ』のモチーフを取り入れるようになったのは、みんなにメッセージを伝えたかったからなの。もしも誰かにSNS上でいじめられて、たくさんの人がそれに加担したとしても、あなたはそんなことに屈する必要は無いってこと。逆にそれをキッカケに強くなれるということをね」

 この彼女を最初に『ヘビ』呼ばわりした“誰かさん”とは、ラッパーのカニエ・ウェストの妻でリアリティスターのキム・カーダシアンのこと。

画像: ネットいじめに言及

 2008年のMTVアワードでのスピーチ妨害事件を発端に10年近くにも渡ってバトルを繰り広げているテイラーとカニエ。一時は関係が回復したと言われていたものの、2016年にカニエが発表した楽曲『フェイマス』の中に、テイラーを侮辱するようなリリックが含まれていたことや同曲のMVに全裸のテイラーを模したろう人形を登場させたことから、世間から大バッシングを受けることに。

画像: 一時休戦していた頃のテイラーとカニエ。当時はキムとの関係も悪くは無かった。2015年のMTVミュージック・アワードにて。

一時休戦していた頃のテイラーとカニエ。当時はキムとの関係も悪くは無かった。2015年のMTVミュージック・アワードにて。

 この際、テイラーには電話で了承を得ていると説明したものの、テイラー本人がこれを否定したために、カニエの妻であるキムが夫を擁護するためにテイラーとのバトルに参戦。テイラーとカニエの会話のようすを録画した映像を世間に公開し、テイラーへのディスとしてツイッター上に『ヘビ』の絵文字を多用した嫌味メッセージを投稿した。

 当時、世間の多くの人々から「嘘つき」認定されたテイラーのもとには、『ヘビ』の絵文字が殺到。今回テイラーがステージ上で言及した「ネットいじめ」は、この一連の騒動を意味している。

 この騒動から2年近くが経ち、そろそろこのバトルも終焉を迎えるかと思われていた矢先の今回のテイラーのキムに対するディス発言。ファンたちへのポジティブなメッセージに紛れて、しっかりと強烈なジャブをお見舞いしたテイラーの攻撃に、キムは一体どう出る? 

画像: シングル曲「ルック・ホワット・ユー・メイド・ミー・ドゥ」のMVで、自身への批判の象徴である『ヘビ』のモチーフを多用して話題になったテイラー。今回のツアーにも『ヘビ』を象ったアイテムが随所に登場している。

シングル曲「ルック・ホワット・ユー・メイド・ミー・ドゥ」のMVで、自身への批判の象徴である『ヘビ』のモチーフを多用して話題になったテイラー。今回のツアーにも『ヘビ』を象ったアイテムが随所に登場している。

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