非購入客もトイレ使用が可能に
今年4月、ペンシルベニア州フィラデルフィアのスターバックスの店舗内で、商品を購入せずに客席に座って友人を待っていた2人の黒人男性が、「トイレを使用させて欲しい」と申し出たところ、店員に断られ、それに従わなかったことから、駆けつけた警官たちに逮捕・連行された。
この一部始終を撮影した動画がネット上で拡散されると、この黒人男性たちへの扱いが人種差別にあたると批判が噴出。アメリカ中に「スターバックスをボイコットしよう」と呼びかける声が広まった。
@Starbucks The police were called because these men hadn’t ordered anything. They were waiting for a friend to show up, who did as they were taken out in handcuffs for doing nothing. All the other white ppl are wondering why it’s never happened to us when we do the same thing. pic.twitter.com/0U4Pzs55Ci
— Melissa DePino (@missydepino) 2018年4月12日
問題の動画。
これを受け、スターバックスは公式に謝罪。正規店舗8,000店舗以上を一時閉店し、偏見を取り払うためのトレーニングを行い、人種差別の撤廃を宣言していた。
これに加えた信頼回復への措置として、現地時間の5月11日、スターバックスの最高経営責任者ハワード・シュルツは、アメリカ国内の全店舗のトイレを一般開放することを宣言。今後は商品の購入の有無に関わらず、すべての人がトイレを利用できるようにすると発表した。
シュルツ氏は「公衆トイレのような存在を目指すわけではありませんが、トイレの使用を頼まれた場合には100パーセント許可するつもりです。トイレの使用を拒まれたことによって、人々に『軽視された』と感じて欲しくないのです」とポリシー変更の理由を説明している。