Photo:シンクストック/ゲッティイメージズ、ニュースコム
グーグルを使ってある事を検索した際に、「絶対に出てきてはいけない情報」が出てきてしまって大問題になっている。

レイプ被害者の実名が検索候補に

 イギリスのThe Times誌が、過去に起きた性的暴行事件についてグーグル(Google)検索をしたところ、「オートコンプリート機能」でレイプ被害者の実名が出てきたとしてグーグルを非難した。

 オートコンプリート機能とは、検索したいワードの入力途中に、自動的に冒頭の文字が一致するものを候補として一覧で表示する機能のことを指す。たとえば、「ドナルド」と入力するだけで、「ドナルド・トランプ」「ドナルドダック」といった「ドナルド」から始まる言葉を何種類か提案してくれるといった具合だ。

画像: レイプ被害者の実名が検索候補に

 同誌によると、過去に発生したレイプ事件の加害者の名前を検索しようとしたところ、被害者の名前がオートコンプリートで表示されたという。

 グーグルが本社をかまえるアメリカでは、レイプ被害者の実名をネットに掲載することを禁ずる法律はない。しかし、イギリスを始めとする多くの国では、安全面を考えて性犯罪の被害者には名前を公表しない権利が保障されている。

 「レイプ被害者の実名が出てきた」というのはつまり「頻繁に検索されている」ということを意味するが、同誌は「それぞれの国の法律に基づいたサービスをする必要がある」とばっさり。これを受けてグーグルは、報告が上がってきたものに関してはすべてオートコンプリートから削除したことを公表。今後も何か指摘があれば改善に努めていくことを英BBCに明かした。

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