スネイプ先生役が不満だった
映画『ハリー・ポッター』シリーズでメインキャラクターのセブルス・スネイプ先生役を熱演した故アラン・リックマン。
しばしば悪役としてとらえられることも多い役柄にもかかわらず、スネイプ先生はメインキャラクターに負けない人気を誇り、多くのファンから愛された。
そんな役柄に貢献したアランが、じつはスネイプ先生を演じることに不満を持っていたことが、オークションに出品される遺品の手紙などで明らかになった。
『ハリー・ポッター』シリーズでプロデューサーを務めたデヴィッド・ハイマンがアランに送った手紙には、「『ハリポタ2』の成功に感謝します」と、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の大ヒットを感謝する内容が記されていた。
さらにこの手紙には、こうした内容も書かれており、アランが映画に不満を抱えていたこともわかる。
「あの時、あなたが不満を抱えていたことを知っています。でも、覚えておいて欲しいのは、あなたは映画に不可欠だということ、そして本当に素晴らしい俳優だということです」
また、遺品のなかには「Inside Snape’s Head(スネイプの頭の中)」というアラン自身が書いたメモ書きもあり、そこで、「まるでデヴィッド・イェーツは、物事の成り立ち、すなわち10代の観客を、重要視しないと決めたようだ」と、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』から監督を担当したデヴィッド監督への不満をぶちまけていた。
さらに、オークションに出品されている別の手紙には、『ハリー・ポッター』の原作者であるJ.K.ローリングからのものがあり、「一番複雑な役柄を正当に演じてくれてありがとう」という感謝の手紙が届いていた。
約1億4,000万円相当のアランの貴重な遺品の数々は、ロンドンのABAレア・ブック・フェアのオークションに出品される。
(フロントロウ編集部)