オンライン決済サービスのPayPal、電気自動車事業のテスラ、太陽光エネルギー事業のソーラーシティなど多くの企業を成功に導き、「世界一の起業家のひとり」と呼ばれるイーロン・マスク(47)。
近年では「2022年まで火星に貨物宇宙船を到達させる」という大々的な目標を掲げて、スペースXのCEOとして宇宙商業に注力して話題を集めている。
そんなマスク氏が逸材を探すために面接で一時期よく使っていた質問がコチラ。
「あなたは地球の表面に立っています。南に1マイル(約1.6キロ)歩き、西に1マイル歩き、北に1マイル歩いたら、最初に立っていた場所とまったく同じ場所に戻ってきました。さてあなたはどこにいるでしょう?」
アシュリー・ヴァンスがマスク氏について執筆した『Elon Musk: Tesla, SpaceX, and the Quest for a Fantastic Future』で明かされたこの質問の正しい答えは、2つあるという。
まず1つめは、北極。地球は球状なため、北極でスタートした場合はトライアングルのような形で歩いて、まったく同じ位置に戻ってくることになる。
2つめの正しい答えは、南極の1マイル円周から1マイル北に行ったところ。南に1マイル歩くと円周にたどり着くことになり、西に1マイル歩くと円周をくるりと歩くことになり、北に1マイル歩くと元の場所に戻ることになる。
答えそのものが分からないという人も多いかと思うが、これが考えられる人材だからこそ、世界有数の起業家のもとで働けるということ。
ちなみにマスク氏のお気に入り質問には、なぞなぞ級ではないものもある。
「君の人生の物語と、その過程で下した決断と、その決断を下した理由と、過去最大の難題とそれをどう解決したかを教えてください」
この質問は面接において「すごく重要だ」と2017年世界政府サミットで話したマスク氏は、「本当に問題解決する人は、自分がどうその問題を解決したかを詳細まで覚えている」と明かした。問題解決能力が高い“フリ”をしている人は、この質問で詳細を訪ねられるとボロが出るのだそう。(フロントロウ編集部)