ボロボロなのに超高値で売り出されている有名ブランドのスニーカーに世間から怒りの声が噴出している。(フロントロウ編集部)

 セレブにも愛用者が多い人気スニーカーブランド、Golden Goose(ゴールデン・グース)から、530ドル(約6万円)で発売されたこちらのスニーカー。

画像1: shop.nordstrom.com
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 かなり履き古されたように見えるが、じつは、正真正銘の新品。

 薄汚れたソールとボディに、使い古して剥がれてしまった底を白いガムテープで補修したかのようなデザイン、そして、途中で切れてしまい、応急処置として繋ぎ合わせたような靴ひも…と”ボロボロのスニーカー”を意図的に再現したこのアイテムが一部で問題視されている。

 ブランド側としては、ユーモアのあるクリエイティブなデザインだと自信を持って発表したものだと考えられるが、この“偽ボロスニーカー”を目にした一般消費者たちからは「馬鹿げてる」、「酷すぎる」、「晩期資本主義の不条理さの象徴のような商品だ」とSNSを通じて辛口な意見が続出。

 新しいスニーカーを買うお金が無く、ボロボロのスニーカーをなんとか補修して履くほど生活に困窮する低所得者が世界中にたくさん存在するなか、最高級のスエードやゴムなどの素材を使用して、いたずらに履き古したようなスニーカーを作り、しかも通常のスニーカーと比べても高値と言える6万円という値段で販売するとは、「悪趣味だ」、「貧困を馬鹿にしている」と批判の声が上がっているのだ。

画像2: shop.nordstrom.com
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 歴史学者のキンバリー・クリスチャン・キャンベルは、2007年に米政治経済メディアのPoliticoに寄せたエッセイの中で「貧富の差が拡大した社会においては、裕福な者があえてみすぼらしい格好をして貧しい者を嘲笑する傾向にある」と、これまでの歴史の中でも起こってきた“貧困”をトレンドとするファッションの問題点を指摘。

 このGolden Gooseの“偽ボロスニーカー”もそれに通ずるものがあると物議を醸している。

 あえてダメージ加工や、つぎはぎのようなパッチを追加したデニムや、穴の開いたデザインのニットやスウェットなどが「こなれ感が出る」、「味があってカッコいい」と人気となり、とくに問題視されていないことから考えると、“ダメなボロ加工”と“OKなボロ加工”の境界線は一体どこなのか疑問に思えてくるが、今回の“偽ボロスニーカー”に関しては一線を越えてしまったよう。

 ちなみに、メンズ用としてリリースされた同モデルは、軒並みソールドアウトとなっている。(フロントロウ編集部)

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