クリスティアーノのレイプ疑惑をナイキが「懸念」
今年7月にスペインの強豪サッカーチーム「レアル・マドリード」からイタリアの名門「ユヴェントス」に移籍したクリスティアーノ・ロナウドが性的暴行で被害者の女性から告訴された件で、2003年から15年間にわたってクリスティアーノとスポンサー契約を結ぶナイキが、AP通信に「この気がかりな申し立てを深く懸念しており、今後もこの状況を注視していくつもりです」と声明を出した。
また、人気サッカーゲームの最新作『FIFA 19』でクリスティアーノをパッケージに起用したEAスポーツも、「クリスティアーノ・ロナウドへの告発に関する心配なニュースは、私たちのもとにも届いています。この状況を注意深く観察していくとともに、私たちと契約を結ぶアスリートとアンバサダーたちには、EAスポーツの名を背負う者として恥じない行いをすることを望みます」との声明文を発表。
クリスティアーノに対するレイプ疑惑とは?
事件が起きたとされるのは今から約9年前の2009年のことで、被害者のキャサリン・マヨルガは米ラスベガスのホテルの一室で彼に「合意なしの性行為を強要された」と主張している。
この件は一度示談交渉が成立しており、クリスティアーノはキャサリンに口止料として約4,200万円を支払い、秘密保持契約と和解契約にサインさせたという。しかし、昨今のMe Too運動に触発されたキャサリン側が、最近になって、和解の破棄と約2,200万円の賠償金を求めて裁判を起こしたことで事件が明るみになった。告訴されたことを受け、地元ラスベガスの警察が再捜査に乗り出している。
I firmly deny the accusations being issued against me. Rape is an abominable crime that goes against everything that I am and believe in. Keen as I may be to clear my name, I refuse to feed the media spectacle created by people seeking to promote themselves at my expense.
— Cristiano Ronaldo (@Cristiano) 2018年10月3日
ちなみに、クリスティアーノは「レイプは忌まわしい犯罪」としたうえで、キャサリンの訴えを完全否定。彼が所属するユヴェントスも、「10年も前のことを掘り起こした件によって、私たちの彼への考えは変わったりはしない。クラブに関わるすべての人たちが同じ考えを持っている」と、全面的にクリスティアーノをサポートする姿勢を見せている。
ポルトガル代表召集外に
10月11日、14日に代表戦の試合を控えるポルトガル代表の召集メンバーが先日発表されたのだが、そのなかにクリスティアーノの名前がなかったため、レイプ疑惑との関連性を疑う声が出ている。
ポルトガルの地元紙が、監督とポルトガルサッカー連盟の会長に、クリスティアーノ自身が「11月まで代表メンバーに召集しないほしい」と直談判したと報じているが、現時点では真相は定かではない。(フロントロウ編集部)