イギリス・ロンドンで行われた映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』のプレミアに出席した俳優のエズラ・ミラー。
性別の枠にとらわれない「クィア」であると公言し、レッドカーペットなどの公の場でも、男性的とも女性的ともとれる個性的な装いの数々を披露して注目を集めているエズラが、今回はまた一風変わった方法で視線を独占した。
※クィア(Queer)。セクシャルマイノリティを表す「LGBT」に新しく最近加わった「LGBTQ」の「Q」のこと。使う人によって意味が変わるが、現代においては、「異性愛者」や「心と体の性が一致している人」以外の人のことを意味することが多い。
まるで天使のような真っ白な羽が配されたケープに白いパンツやシューズを合わせたオール白ルックに、目の下や髪の毛にシルバーをオンした、神がかった出で立ちで観客たちの前に姿を現したエズラは、手のひらをカメラに向けて不思議なポーズ。
彼の手のひらには、ある文字が逆ピラミッド型にびっしりと書かれていた。
黒いインクのペンで描かれたこの文字は、「AvadaKedavra(アバダ・ケダブラ)」という映画『ハリー・ポッター』シリーズに登場する魔法の呪文。
シリーズ最強の魔法の1つとも言われる、この呪文は日本語版の「息絶えよ」という訳の通り、一撃で相手の命を奪ってしまう「許されざる呪文」として知られている。
天使のような装いにあえて死の呪文である「アバダ・ケダブラ」を選び、手のひらに記したエズラ。
奇想天外な彼の行動にはいつも彼なりの意味があるようだが、汗で滲んでしまったインクの不気味なかすれ具合も相まって、今回の演出は少々怖すぎた。
(フロントロウ編集部)