オバマ夫妻も"普通の親"
バラク・オバマ元米大統領の妻ミシェル・オバマ夫人が先日発売した自伝本『Becomin(ビカミング)』のなかで、当時16歳だった長女マリア・オバマが通う学校主催のダンスパーティーの当日、マリアが"好意を抱いている男の子"が彼女のことをオバマ家に迎えにきた際に、マリアから叱られてしまったことを明かした。
今から約3年前の2015年、まだオバマ氏が大統領職に就いていた時、娘たちはシークレット・サービスのメンバー以外の人と車に一緒に乗ることを許されていなかったが、ダンスパーティーの当日だけ、オバマ夫妻は特例として男子生徒が運転する車にマリアが乗ることを許可。
そして当日、ホワイトハウスのゲートを通ってやって来たマリアのデート相手は、マリアを車に乗せる前にオバマ邸に招き入れられ、夫妻と対面を果たすことになったのだが…。
その直前にオバマ夫妻はマリアから、「いい?クールに振る舞ってね」と一喝されてしまったという。
その理由は男子生徒と対面した時のオバマ夫妻の服装にあった。
「下に向かうエレベーターのなかで、彼女(マリア)はすでにだいぶ恥ずかしい思いをしていたと思う。なぜなら、私は裸足でバラクはビーチサンダルをはいていたから。対するマリアは黒のロングスカートに肩を露出したトップスを着ていて、とても美しかった」
この時のことはミシェル夫人にとって「今でも笑える出来事」だというが、10代半ばの娘からすれば両親の存在そのものがちょっと恥ずかしいと感じる年頃。ましてや、好意を抱いている男の子を初めて両親に会わせる時に、母親が裸足で父親がビーチサンダルでは、マリアが“クールに振る舞ってほしい”と願うのも無理はない。
幸い、マリアに恥ずかしい思いをさせたのは服装だけだったそうで、夫妻は感情的になることなく、いたって冷静でフレンドリーに男子生徒と言葉を交わすことができたそう。(フロントロウ編集部)