自らの足を噛みちぎってしまった犬の飼い主が逮捕されるという前代未聞の事件が起こった。(フロントロウ編集部)
「隣家の飼い犬が自らの足を噛みちぎって怪我をしている」という近隣住民からの通報を受け、米ノース・カロライナ州のある民家に警察が出動。
駆けつけた警察が、その家で飼われていた大型犬のグレート・デーンの片方の後ろ脚の半分以上が欠損しているのを確認した。
ガリガリに痩せ細った状態で発見された、ルシファーと名づけられたこの犬は、長期にわたり食べ物や水を与えられておらず、庭先に設置されたポールに金属製のランナーケーブルで繋がれていたと見られており、空腹と自由を制限するワイヤーから逃れるために自らの足を噛みちぎったと推測されている。
すぐさま地域の動物保護団体によって保護されたルシファーは、適切な治療を受けて徐々にに回復。しかし、長い間飢餓状態にあったことが原因で腸機能に異常が見られるほか、目や鼻にも感染が見られるといい、予断を許さない状況が続いているという。
飼い主のカップルは動物虐待の罪で逮捕。それぞれ5千ドル(約57万円)の誓約保証金を支払うことに合意し、現在は釈放されている。(フロントロウ編集部)
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