米ミズーリ州に暮らすデヴィッド・ベリー・Jrとその家族3名は、長年にわたる密猟の罪で逮捕された。
ここ数年の間に何百頭もの鹿を殺害したとされるデヴィッドに対し、ローレンス郡裁判所のロバート・ジョージ判事は、罰則の1つとして、一風変わった項目をつけ加えた。
それは、月に1度、ディズニーの名作アニメとして知られる『バンビ』を観ることを義務づけるというもの。
これには、デイヴィッドをはじめとするベリー一家が、愛らしい小鹿のバンビがさまざまな経験をしながら成長していく様を目の当たりにし、同情や親しみを覚えることで、これまで数えきれないほどの野生の鹿たちの命を無下にしてきたことを悔い、二度と密猟という犯罪に手を染めることがないようにとの意味合いが込められているとみられる。
米News-Leaderが得た法廷記録によると、密猟で逮捕されたデイヴィッドは「2018年の12月23日までに(『バンビ』の)初回鑑賞を終えなくてはならない」との記載があり、ローレンス群刑務所に収監される1年間の間に合計で12回の『バンビ』を視聴しなくてはならないという。
その後、犯行のあまりの悪質ぶりに、デヴィッドには別の群の刑務所で120日間服役するという刑罰も追加された。
”史上最悪“の密猟をはたらいたと言われる、デヴィッド率いるベリー一家だが、果たして、ディズニーアニメの力を借りてしっかりと更生することができるだろうか。(フロントロウ編集部)